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物質化することの大切さ

こんにちは、濱尾京介です。
いよいよ日本も梅雨の季節。
台風もやってきて天気が崩れる日が多くなりそうですが、心は少しでも穏やかでいたいものであります。

雨と聞くと、服や鞄が水に濡れたり、傘の荷物が増えるなど、少々うっとうしく感じる人もいると思いますし、正直に書くと私もその一人。傘を持つと写真が撮りづらいですし、オシャレをしても濡れてしまい、一日の気分がちょっぴり斜めになります。

しかし、6月という梅雨の時期に生まれたからか、不思議と昔から雨の日特有の匂いや空気、雨音がとても好きであります。上手く言語化できませんが、自然と共に生きている感じがするというか、心地よいというか…

上記のように、雨は嫌なこともありますが、良いこともあります。是非楽しく梅雨を乗り切りましょう!
そして、今日まで台風の影響で全国的に多くの被害が出ております。みなさまどうか安全にお過ごしください。


写真は雨の日のスナップ。となりのトトロの中で、トトロが傘に落ちる雫の音に感動するシーンが大好きで、いつも雨音を楽しんでいます。

さて、表題の件。
私は今まで過去に撮ってきた写真をウェブサイト上で販売しておりまして…URLはこちら。https://www.kyosukehamao.store/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2

(※決してこの記事は宣伝ではありません!(笑)お許しください🙇🏻)

A4,A3,L判など様々なサイズの写真をプリントし、額装希望でしたら額装をし、お客様にご販売しているのですが。先日あるお方から、L判プリント100枚のご注文をいただき、自分が今まで撮ってきた写真を100枚プリントしました。


机の上に並べたL判写真

展示の際は色味や質感調整のために何回かテストプリントをするのですが、こんなにも一気に自分の写真をプリントし、並べたものを見るのは初めてで。
じーっとテーブルに並べられた写真を眺めると、自分が何を感じたかや、その時々の思い出など、写真を撮った際の記憶がものすごい勢いでフラッシュバックしました。

同時に、自分が確かに見たものを一枚の紙という物質にすることでしっかりと見る、という意識が働き、改めて自分の興味や心の奥底に眠る何かに気付かされ、普段あまりない体験で面白いな思いました。

というのも。近年、デジタル・データ化の進化が凄まじく、書籍や写真も携帯という小さなスクリーン上で、
いつでもどこでも見ることができるのが一般的になりました。
写真は特に、インスタグラムという素晴らしいSNSによって、気軽に写真を見て楽しめる時代になり、画面上でさーっと見るようになりましたが…。 

ここで気付いたのは、前述したような時代になったが故に、昔に比べ写真やその他の物事をあまりじーっと見ないようになったのかな、ということ。
勿論見方は人それぞれなので一概には言えません。
しかし、実際に私はインスタグラムで写真を見る際、ささっとスワイプして写真を流すように見ているのです。

流して見るということ=あまり深く見ていないということ。言い換えれば、あまり考えていないということになる…それってとても恐ろしいなと思いました。

周りを見渡せば美しいもの、瞬間は沢山ある。
写真の中にも、しっかり見れば膨大な情報や感動がある。
けれど、携帯のスクリーンやデジタル化の利便性にばかりに気を取られていては、いつかは何か大切なものを失ってしまうのではないか。そう思ったのです。

一日に使える時間は限られているので、常には難しいかもしれません。しかし、できれば多く、じーっと何かを眺め、自分と対話をしたり考えたりすることが、クリエイティブな発想に繋がるのではと思います。

写真もデータで見るのではなくちゃんとプリントをし、紙の上に印刷された瞬間をよく眺める。すると画面で見るのとは異なったものを感じれるはずです。

便利な世の中になったからこその、写真をプリントするようなアナログ作業の大切さがあるのかもしれません。是非お勧めです。

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