On ne fait pas d’omelette sans casser des oeufs.
1.
「オムレツを作るには卵を割らなくてはならない」
目的があり手段がある。目的を達成するための手段を考えるのか、手段を正当化するために目的を立てるのか。この二つの意味合いは大きく違いますよね。さて、歴史を振り返れば多くの成功と失敗。どちらがどちらなのかな?
2.
「これはおかしいだろう」という手段が、壁の中では当たり前として浸透し、誰もおかしいということに気づけていない。「おかしい」と異議を唱えても「お前がおかしいだろう」というマジョリティに言いくるめられるか、マジョリティから無視され、お前は壁の中にいるべきではないと除け者にされてしまう。壁の外から見ればあきらかにおかしいのに、どうして壁の中は外とは違うという意識になるのか。本当は壁なんて存在しないんですけどね。
でも、壁の中にいない外の人が、伝えられるニュースに踊らされて「異常だ!」「そんな会社は即解体だ!」と騒ぎ立て、マジョリティとマイノリティの間により大きな壁を設けてしまうのは"臭い物には蓋"という手っ取り早い解決策の繰り返し。蓋をした側の一時的な満足感には繋がるが、その結果、これまで何を招いてきたのか。歴史は何回繰り返すんでしょうね。
冒頭引用元:
ハンナ・アレント著『人間の条件』
[2023.07.22投稿]
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