組織高位から圧力のある指示、それが硬直化を生む
組織としてどうしたいか、そのために協力をどのように要請し、課題を共有し、課題解決を多方面から検討し、最後は責任者が決断するという組織。
当たり前のように思えるのですが、5分と立たないうちに検討材料が責任者から降りてくる。その時点で「課題解決を多方面から検討」が崩れる。
多くは責任者の焦りから出ている所作。もしくは、過去の成功体験の応用で課題解決ができるという妄想からくる所作。
焦りは組織内ライバルや組織外競合他社との競り合いに勝てる自信がない時に現れ、妄想は「これ以上、きつい仕事はしたくない」という拒絶の中から生まれるのでしょう。
それを見透かしている一般組織要員がいて、面倒なことが起きるのを避けるように口をつぐむ。課題を共有するのではなく "メンドウ" を共有することになります。
「メンドウに巻き込まれない」で一日の就業時間をやり過ごす。その繰り返しが、”不正の伝統” を生むのでしょう。
解決策は、まずは「組織内高位から "協力をお願い" する姿勢」となるように訓練すること。これは、繰り返しの訓練が必要です。そうして、ようやく身に付くものです。
つぎに「協力要請を "メンドウ" と受け取らない」心理づくりとなります。様々な "メンドウ回避" 心理が働いている負の論理を積極的になれる正の論理にスイッチ切り替えができるように、こちらも訓練が必要となります。
「まわりの環境整備で組織がよくなる」は、お花畑です。個々が自ら変えるように仕掛けないと組織は変わりません。とってもきつくてぎくしゃくするのですが、そういうものです。
どうか、みなさまの一日が有意義でありますよう、こころから願っています。