人出不足の解消と、野良ロボット。
人出不足。業界に偏りがあるようです。農林水産や建設や流通や介護。事務の現場は繰り返し作業をロボットにお任せの時代。定時以内に仕事を終わらせるためにルーティン業務には時間を割かないのが、今風なのかもしれません。
此方、人を減らして効率化を図ろうとし、彼方、人が足りずに外国人にヘルプを要請する・・・
「日本は究極の労働ミスマッチ国」になろうとしています。のみならず、管理外の野良ロボットが跋扈する国となり、その野良ロボットを退治するロボットが現れるといいます。野良ロボットは何をしているのか把握できないため、人間では対処できないとの事。
様々な産業の現場で労働の混乱が広がります。外国人に頼らざるを得ない仕事は厳しい労働環境にあります。そこへの日本の労働者シフトはままならず、さりとて先端技術の作業ロボットは立ち上がりが遅く急場を凌げずの状態でしょう。
もう一つ、東京オリンピック・パラリンピック後の日本の労働環境についても、はっきりしたシミュレーションが見えてきません。今のミスマッチのまま、過不足を放置していると、2020年を過ぎた時に何が起こるのか。無計画に労働者の移動・異動を模索したりロボットの投入を試みると、後戻りできない混乱が待っているような気がしてしょうがないのです。
「ねぇ、人工知能様。2020年後の日本を占って!」・・・その応えを聞かない方が幸せなのかもしれません。