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妄想:変数00 欧米右派はどこへいく

当然ながら、統領として全体を率いていかなければ完結しない。

世界で最も成功している事例は中華人民共和国の習氏であろう。ロシア連邦のプーチン氏を上回る強力さだ。だが対外的な実践力はプーチン氏が1枚上か。第二次世界大戦以降、超大国がはじめて「領土の修正を手掛けた実力」のことである。

習氏はこの実力を高く買っている節がある。それは台湾を取り込む際の手腕として学べるからであろう。

だが、似たような手腕を欧州が発揮しようとしても、まだ、民主主義が生きている。完結させるためには民主主義を利用して一気に一党独裁を敷かなければならない。同時に民主主義を闇に葬るのだ。そうすれば、習氏のように願うことを叶える統領に成り得るのだ。

右派のこの傾向は世界中に広がる。それが跳ね返って回り回って欧米の右派を刺激する。地球を何度も寄せては返す(右)波となるのだ。

やがてアメリカ合衆国は早々に共和党一党独裁に走るだろう。現在の「トリプルレッド」と「トランプ信仰」はその勢いを持っている。世界は一党独裁の波に乗る。国内は否応なくまとまっていく。弱小国家の独裁は近隣の強国の独裁の配下に置かれる。あのプーチン氏の実力に学んでいるのだ。強国の統領は弱小国や地域の統領を従えて地球の覇権を狙っていく。

覇権を急ぐ統領は「統一憲法」成立を急ぐだろう。統領を絶対的な中心(核心)とする憲法である。統領の下に集まる忠臣は入れ替わるものの、その統治・思想は変わらない堅牢な憲法である。

世界は単純化される。あの民主主義世界のようにあれやこれやはない。統領への忠誠だけが価値を生む世界だ。同時に覇権を狙える少数の超大国が「領土修正の実力」の均衡を保ちつつ、統領同士の会議で「富の分配」を定めていく。

トランプ氏も欧州の右派党首たちも夢は同じである。そこに民は存在しない。民主主義を手放した民に聞く耳は持たないのだ。

(イラストはDALL-Eが作成)


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