妄想:要は、テリトリィね
テリトリィ:パーソナルスペース:(筆者解釈)動物の縄張りに等しい、ニンゲンが「不快に感じる近さ」までの自己を中心にした領域
どのくらいの近さか密度か。人によって違う。最近は、やはり縄張りの範囲が昔と変わってきているのかもしれない。また、イライラの発火点も低いのかもしれない。
イキモノの世界では、食料が枯渇しない程度に縄張りが点在するのが最適解。だが、一度、気候変動などで競合するイキモノやわが身を捕食する敵が増えれば、不快指数は上がる。攻撃的になって命を懸けて縄張りを守ろうとする。
欧米での移民反対運動は、このテリトリィ問題と類似していると感じる。東側陣営と西側陣営も然り。イライラの発火点の低さも似ている。今回、欧州の選挙結果は比較的落ち着いたところに着地したが、アメリカ合衆国はどうか。11月までに何かの拍子で発火点と化す事象が発生しないとも限らない。
それは、経済低迷で生活環境の悪化が原因か。予想外の不法移民の増加が原因か。どちらかの候補の失言や隠ぺいした物事の新たな発覚が原因か。
経済が発火点となって不法移民に燃え移り、それに反応した両候補の失言、金儲け目的のスキャンダル暴きに便乗した偽情報の蔓延が一気に爆発を引き起こす。この順番が一番可能性が高い。
パーソナルスペースの不快から本能的テリトリィ浸食意識の高まりに、世の中は大混乱に見舞われる。それを、当の米国民は気づいていない。「もやもやは確かにある」程度の不快はあるけれど。
我々は、備えなければならない。世界が大混乱になった時、自身の縄張りが荒らされないように。それは、生活領域も教育・文化領域も政治も、そして、SNSなどのデジタル空間においても。
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存外、「家族の絆」が再び注目されるのかもしれません。守って護られるのは家族しかいない、と妄想した次第。だから、旧盆でご先祖様を呼んで昔話を枕元で聞きながら現在の自分たちにできることを妄想するのです。