AIは依存を生み同質を広げる

ビッグデータを食料とする人工知能。その多種多様な栄養素を取り入れた英知に反論できない人間。故に人間は、人間がもつ課題と解決策を、人工知能が導き出した課題抽出とその解に委ねるのでしょう。やがて、人間の解決策は同質的なモノコトとなっていきます。

「知識についてのあらゆる主張は、原理的には誤りうる」という哲学:可謬主義

誤っているかもしれない人工知能の解。それに抗う能力を失った人間。同質的な解を求めると、同質的な課題しか残らず、人間の多様性は死んでいきます。今日、「地球上で不要なモノ、それは人間」と解が出ても取り消すすべもない、人間。

そうなる前に、私たちは文明の退化を経験するのでしょう。貧富の格差からくる不満や暴力に民主主義が潰され、混とんとした世の中になり、築き上げた文明は崩壊する・・・かもしれません。暴力・脅迫・服従・固定化した階級・・・。その昔、そこから脱したはずの人間。舞い戻らずに済むためにはどうすればいいか。

その解を人工知能に求めてみますか?


「自由主義、弱者淘汰は宿命? 求められる『可謬性』の哲学」日経新聞 下記リンク参照


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