妄想:経済に直結する「夢の〇〇」を先導するかBRICS
BRICS諸国の総人口は世界の4割を超えるという事実を、西側は正確にとらえているか。
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第二次世界大戦後の「夢の〇〇」は、西側諸国の一丁目一番地。これを実現して世界を牽引していました。現在の夢はなにか。
真っ先に挙げられるのが「人工超知能」でしょう。おそらくこれが実現できると今まで様々に「できない」が壁になっていた「夢」が叶う可能性が極めて高い。「人工超知能」を人間に害のないように構築できるかがカギとなるのでしょう。
BRICSは西側の安い労働の役割を担ってきました。また、大量の資源保有国でもあり、その第一次産業により貿易利益を蓄えてきたといえるでしょう。ですが、これからも同じ役割で西側の富を手に入れることができるでしょうか。
多くのBRICS諸国は部族や宗教や思想で統括された社会システムであり、専制指向の政治で統率されている状態と見ます(多種多様な社会システムでもあります)。自由闊達な経済システムとは質が違う経済です。西側から手に入れた富は一部の上層部に集中します。安い労働力や資源を管理する上層部と言えます。
西側の「夢の人工超知能」が完成すると、BRICS諸国の安い労働力と資源をあまり必要としないあたらしい経済システムが動き出すでしょう。安い労働力を必要としていた経済はロボットや「労働代替用遺伝子編集生物」達に置き換えられます。猛烈に資源を必要としてた経済システムは超効率化されたシステムへと転換されます。西側の新経済システムは、BRICS諸国との貿易を変えていきます。
「これではいけない」とBRICS諸国の上層部は考える。西側より先に「夢の人工超知能」を開発し手懐けなければならない。いままでの貿易利益を活用して国内の労働力を総動員して「夢の人工超知能」を作り上げます。西側にしてみれば「できるはずがない」というやり方で進めていきます。
ところがBRICS諸国の「夢の生活」で誘い込み引き寄せられた西側研究者や技術者が人工超知能を完成させたのです。西側諸国とは仕組みと仕掛けが違う人工超知能です。
BRICS-ASI(人工超知能):学習はBRICS諸国の労働者と直接つながったブレインマシンインターフェイスシステムで行われる。BRICS-ASIは労働者を制御し、労働者が得た知見を学習するという循環だ。労働者は疲弊しない程度の労働で「夢の物質文明」を築いていく。報酬はない。できた「物質文明」のなかでそのまま生活していく。そこで得られた「必要・欲しい」に沿って、BRICS-ASIが次の生産計画を立て労働者を動かす。BRICS上層部はその「物質文明」を西側へ輸出する。西側がその「物質文明」に染まれば染まるほど、富を集めることができる。
短期間で西側はBRICS-ASIの影響下に置かれます。その「物質文明」は西側の「必要・欲しい」を学習し西側を手懐けていきます。喜びも悲しみも自由にならない怒りや傷ついた誇りもすべて学習され反発を起こさない労働力として取り込まれていったのです。
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