2002 東大文系数学 問題+解答例+略解
お久しぶりです。更新滞っておりました(忘れていました)
(解答に至る道筋を言語化するのってとても面倒くさいんですよね)
問題(80点ー100分)
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![](https://assets.st-note.com/img/1725382399-BMl1Zm3kbSUApFNL5EwPghaq.png?width=1200)
略解
第1問
一切の小細工不要。計算すれば解けます。
第2問
⑴ ご丁寧なことに,予め漸化式が与えられています。数学的帰納法の$${n=k}$$から$${n=k+1}$$への説明をいえれば問題ないです。
⑵ 「互いに素」であることを示す問題です。ユークリッドの互除法でも背理法でもどちらでも解けます。前者の方がスマートに記述できます。東大文系数学の過去問で類題多数あり。
第3問
$${a,\ b,\ c,\ p,\ q,\ r}$$の6変数があり,条件式が5つ与えられているので1つの文字に統一することができます。あとは1変数関数の最小値について考察するのみです。
第4問
論証の問題です。このセットの中では一番点が取りづらいです。図を書いていろいろ試行錯誤すれば,命題が成り立つことは納得できると思いますが,きれいに証明することは結構むずかしいです。解答例の一番最初の解き方は友人が思いついたものです。図を使わずに完結するので気に入っています。
解答例
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![](https://assets.st-note.com/img/1725382944-mPol9k5Uh6ZGs0fwAqIWdF37.png?width=1200)
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総評
かなり易しめのセットです。2000年前後はそこまで捻りもなく安心して取り組める,といった感じです。
特段引っ掛かりもないので,第1問から順に解くのがいいんじゃないでしょうか。
数学が苦手な人は,第1問を完答し残りの部分点で40点を,
数学が得意な人は,第4問以外を確実に完答して60点以上を狙いたいところです。