
【漢字楽習室】 楽しい授業(8)
私は以前、
大学で、
留学生に日本語を
教えていました。
担当は、
初級クラスと
補習クラスでした。
ある学期から、学生寮でも、
日本語を教えることになりました。
そのクラスは、
留学生の家族や、
研究員も
参加できました。
ある日のこと。
学生寮の集会室を
教室として借りているので、
授業の前に机や椅子を並べて
準備しなければなりませんでした。
ある日のこと。
部屋へ行ってみると、
ホワイトボードが
落書きでいっぱいになっていました。
しかも、マーカーではなく、
油性のマジックで描かれていました。

寮には留学生の子どもたちも
住んでいます。
描き始めたら、楽しくて
止まらなくなってしまったのでしょう。
それにしても‥‥
あんまりです。
私が
途方に暮れていると、
学習者のBさんが
やってきました。
さあ、どうなったでしょうか?
落書きの消し方
学習者のBさんは、
にっこりして、言いました。
「マーカーを貸してください」
ホワイトボードマーカーで、
油性マジックで描かれた線を
なぞりました。
マーカー消しでこすると、
なんと!
綺麗に消えました。
「これでOKです」
そして、
すべてのボードは
元通り、真っ白に。
無事、授業をすることができました。
‥‥
学習者は、まだ
あまり日本語が喋れなくても、
いろいろなスキルや
アイデアを持っています。
何か困ったことがあったら、
学習者に相談してみるのも、
よいかもしれませんね。
続きは、また。
どうぞお楽しみに。
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