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はじめまして、和菓子屋の「岸和田風月堂」です。


■ はじめに

 はじめまして、大阪府岸和田市にある御菓子司 岸和田風月堂の K子 と申します!

 いつもはツイッターで情報発信をしてる小さな和菓子屋です。



 個人的視点から更に発信を深めたいとnoteを作成したはいいものの、早くも1週間が過ぎました。

なんだか甘ずっぱいカップルみたいな記念日バッジをいただきました(放置してただけ)

■ 先に結論を書きます

 効率を求める方のために結論を書いておきます。


 岸和田風月堂は古きと新しきを繋げ、各お客様の背景にも寄り添えるような「やさしい」お菓子作りを目指す和菓子屋です。

 読んでいただきありがとうございました!



■ 岸和田風月堂について

 ・創業と名物

 1902年(明治35年)創業、現在は五代目です。

 祖父、父が続けて亡くなり突然の店舗存亡の機から早12年。物価の上昇、コロナ禍とちょいちょい存亡の機を経つつもお取引先様やお客様に支えていただき、何とか日々を過ごせております。
 
 本当にありがとうございます。


 当店の名物は 玉時雨(たましぐれ)です。




 ・フランチャイズではなくのれん分け

 1965年(昭和40年)に私の祖父にあたる三代目店主が東京凮月堂で修行し、「 凮月堂 」としての、のれん分けを許されました。
 1975年(昭和50年)に凮の字を風に改め、より地域に愛されるようにと「岸和田風月堂」を屋号にしています。

 そのご縁から、個人店ではありますが東京凮月堂よりゴーフレットやその他商品を置かせていただいてます。

おいしいゴーフレット。
ちなみにゴーフルは上野凮月堂・東京凮月堂・神戸凮月堂で皮のパリさやクリームの味などに違いがあります。食べ比べてみてね。


 ・和菓子へのこだわり

 私の弟にあたる五代目店主が、練り切り生地からひとつひとつ手作りで製作しています。
 見映えだけにこだわらず、味一番。色彩や餡の種類のバランスを整えてお出ししています。

 イベント時はデコ和菓子も扱いますが、豆大福や栗まんじゅうも置いております。

2021年秋の生菓子
2022年夏の生菓子
ツイッターでバイバインといじられることで
(私の中で)有名な栗まんじゅう。

 生菓子は少量を何回にも分けて製作しています。
 細かい作業ですが、手間をかける事で出来たての美味しさを楽しんでいただけたり、ロスの減少にも繋げられています。

 四季折々の手作り和菓子を一度お試しいただけたら嬉しいです。
 気軽にお散歩がてらお立ち寄りください。わんこと散歩中の方も、私を呼んでくれたら当店でお買い物の間は外でリード係するので(店にいなかったらごめんなさい)

 ・中の人について

 岸和田風月堂の長女として生まれました。
 店を継いで11年が経ち、配達したり商品POPを作ったり文活(ツイッター)したり営業したり製菓を手伝ったりたまに店先に立ったりしています。

 東京で演劇に携わっていた経験から映像・演劇・美術・古典・クラフトなど、媒体問わずで表現活動をされている方を眺めるのが好きです。

 最近は気ままに漫画やゲームを嗜みつつ、デジタルで近世・近代史料を見たり読んだりして遊んでます。

 江戸時代のレシピ本、百珍シリーズが面白すぎて何度も眺めちゃいます。ひとつの食材でこんなに調理できるとは…!極め方が半端ない『万宝料理秘密箱 卵百珍』がお気に入りです。


■ noteをはじめる理由

 先程も少し触れましたが、当店の和菓子を泉州・岸和田の歴史や季節のイベントに絡めて個人的視点から更に発信を深めたい。
 何より和菓子屋の長女である私も、仕事にしていなければさほど食べてなかっただろう和菓子。若者は「 和菓子離れ 」ではなく最初から和菓子が身近でない事が一因では?と感じています。

 そもそも日本古来から伝わる季節の行事、マナーってややこしいし。何すればいいのか…という方もいらっしゃるはず(私がそう←)

 少しでも不明点を埋め、身近に置けるような言葉を紡いでいけたらと思います。


■ さいごに

 お菓子は主食ではない、幸食である。
 生きるためには絶対に必要ではないけれども、心を少し豊かにしてくれます。

 「和」という定義をひとまわり大きくできるように試行錯誤しつつ、岸和田でこの時代をのしのしと歩んでまいります。

 今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

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