【コラム】「旅行=楽しい」だけではもう古い
5月8日〜10日に東京ビックサイトで開催されていた、「観光EXPO」に参戦してきました!
出展数も多く、その業種もさまざまなことから、多様な情報を伺うことができました。
今回の大きなテーマにもなっていたのが、「ウェルネスツーリズム」。
「癒し」「健康」を旅行目的としたサービスに、全国のあらゆる都市、企業が挑戦し始めています。
それぞれのブースでお話を伺うと、やはりインバウンドのお客様も増えているとのこと。
「人間ドック」「湯治」「グランピング」「アーユルヴェーダ」など、「体を癒す」「健康を見直す」「自然に触れる」を目的としたサービスが多く、そのサービスの中心が地方都市での試みでした。
「観光だけではもう日本には来てくれない」
複数のブースでスタッフの方が仰っていたこの言葉に、旅行の目的変化を実感します。
医療技術や温泉、美しい自然。
その全てが日本の誇るべきもので、観光資源としてのリソースになるんですよね。
日本に旅行に来ることで、「自分を取り戻す」きっかけになるなんて、なんて素敵なことでしょう!
心身ともに元気になることで、その先の景色の見え方が変わり、より日本をポジティブに捉えてもらう好循環が生まれそうです。
また、これらを周知する手段として、SNSやインフルエンサーの活用も多くの自治体や企業で取り入れていたのも、まさに今の時代ならではですよね。
少し前までは、その土地出身の芸能人が「〇〇観光大使」のような広告塔になり、等身大パネルが至る所に置かれるようなPR方法が目立ちましたが、最近それらも少なくなった印象です。
とにかく宮城県では、サンドイッチマンさんと羽生結弦さんのパネルを多く見ました!笑
けれど、最近ではSNS一強時代。
ご当地芸能人よりも、インフルエンサーに依頼してPR動画や投稿をお願いするケースが増えています。
私はインフルエンサーではありませんが、そんな私でもインスタグラムのDMに、「活動にご興味はありませんか?」のようなメッセージがよく来ます。笑
ちなみに、運営会社の方も出展されていたのでお尋ねしたところ、フォロワー数が5000人以上いらっしゃる方を最低ボーダーラインにして、PR依頼をお願いしているそうです。
フォロワー数5000人。
確かに、一般人としては多いフォロワー数ですが、少し活動を工夫すれば獲得できそうな人数ではあります。
そのような身近な存在発信するものこそが、ユーザーの求める「リアリティ」に直結するのでしょうね。
また、地方自治体が出展するブースでは、地域におけるインバウンド受け入れ体制の整備についてお尋ねしました。
具体的には、施設で実際にインバウンド対応を行うスタッフの方への、
インバウンド対応セミナーや研修などのサポートに関してです。
結論、どこの自治体でもそこが課題だとおっしゃっていて、その問題解決に対して私ができることは何かを考える良いきっかけにもなりました。
インバウンド誘客を進めたい自治体や運営側と、実際に対応を実施する現場側のブリッジになれるような活動を、私も強化したいと思います。
今回のEXPOから学んだことは、
「こんなところにもニーズはあるんだ!」という、
まさに身近で見落としがちな「当たり前の特別」です。
その地に住む人からすると当たり前で、なんの面白味や煌めきを感じないものでも、他の地に住む人からすると、唯一無二で特別な「コト体験」であるということです。
「こんなことじゃ喜んでもらえないんじゃない?」の中に、実は大きな体験価値が潜んでいる可能性があるということを、改めて今日、感じることができました。
訪日旅行はまだまだ可能性のかたまり!
まずは日本に住む私たちが再度、身近な魅力に気づくところからがスタート。
近い未来の観光産業の変化に乞うご期待です!!
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