【コラム】括りたいのか、括られたくないのか
昭和生まれ、平成育ちの私は、もちろん幼い頃からモノに不自由せずに生きてきました。
今のものとはもちろん形は違いますが、幼い頃から携帯電話はありましたし(ガラケーだけど…)、SNSもありました(mixiだけど…)。
しかし、世の中から無くなってしまったものもあり、その代表がMDやビデオテープです。
お誕生日に両親に懇願して、新型のMDプレイヤーやテレビデオを買ってもらったことが懐かしすぎます。
私が学生の頃は、今のように「多様性」なんて言葉は誰も使っていなくて、「女の子はこうするもの」が当然の世界。
特に私は中学から女子校に通ったので、その区別意識が強い環境で6年間を過ごしました。
小学生の頃に流行った通称「プロフ帳」。
もちろん私もやりました。笑
私もこんな感じの可愛いキャラクターデザインのプロフ帳を書いてもらうことが大好きで、今で言う「インスタのフォロー」感覚で、みんなに書いてもらっていました。
「今、好きな人はいる?いない?」
「何歳で結婚したい?」
完全にプライバシーを聞きまくりな上に、(本当に申し訳ないですが…)今やどこに行ったか不明。
つまり…100件近い情報を紛失しちゃってます。
こんなことが流行っていたなんて、冷静に今、大人の目線で考えると怖くなってしまいます。笑
血液型
星座
動物占い
ここら辺は私の時代も「マスト」な質問項目で、「B型・獅子座・狼」と言いった全てが強キャラの私は、どこに行っても引かれてしまう始末。
「B型は自己中」のようななレッテルが勝手に貼られ、その度に
「でも、お父さんはO型だから、結構マイルドになってるはず!」と
謎の言い訳をし続けていました。
時代は進み、令和。
「なりたい自分になろう!」
「多様な考えや生き方があっていいんだよ!」
「大切なのは自分がどう生きたいか!」
「周りと比べる必要なんてない!」
その様な言葉が飛び交っているのに、新たな常識となっている「MBTI」や「〇〇診断」。
一括りにされることに拒絶反応を示す一方で、自らその枠を知りたがる。
「それはいいの?」とうっかり言ってしまいそうになります。
しかし、こんなことを書きながらも、もちろん私も両方とも診断済みです。泣
韓国で大流行した「MBTI」は、元はイギリスで誕生した16タイプの性格診断テストです。
今でも韓国芸能人の自己紹介では、MBTIを言うのが当たり前になっていて、皆さんアルファベットそれぞれの意味を熟知している会話風景に、いつも驚かされます。
「外交的(E)・内向的(I)」
「感覚的(S)・直感的(N)」
「思考型(T)・直感型(F)」
「判断型(J)・知覚型(P)」
それぞれを組み合わせた4文字のアルファベットで、自分の性格を知ることができます。
ちなみに、私は「ENTJ-A」の「指揮官タイプ」と言われるもので、ビジネス思考の強い経営者タイプだそうです。
またもや強キャラですが、「経営者タイプ」という言葉に喜んでしまった自分もいます。笑
今や、就職活動の自己分析でも「MBTI」を活用するものも多く、若い世代の方には当たり前のツールのようです。
私も学生から「先生のMBTIはなんですか?」と挨拶がわりに聞かれることもあるのですが…
「ENTJ」と答えると、「わぁ、やっぱり…」と引かれることが多々あります。トホホ…
カラー診断や骨格診断も同様。
「〇〇べ」に踊らされてしまいますが…
「好きなものを身につける時代なのでは?」と言う気持ちも拭えません。
以前に別の診断で、私の顔は「ロマンチックカジュアルタイプ」だと診断を受けました。
同じ系統の芸能人は、
きゃりーぱみゅぱみゅさん
吉岡里帆さん
佐藤栞里さん
う〜ん…真逆を行っていたなぁ、私。
とりあえず、この診断の直後に前髪を短く切りましたが、結局は「大人っぽ」系統に引き寄せられて、元通りになっています。
このような「枠組み世界」との上手な付き合い方って案外難しいものです。
「自分の好きはこっちだけど、似合うのはそっちなのかぁ…」
自分の「好き」を貫けば良いことは分かっているけれど、心の奥底で「よく見られたい」と思ってしまう気持ちが出てくるのです。
インフルエンサーのような影響力のある方なら、「好きを貫け!」と胸をはって言えるのでしょうが、凡人の私はどうも心が揺れ動いてしまいます。笑
血液型・星座・動物占い・MBTI・〇〇診断…
それぞれの言いなりになり、意外と「自分がない」ことに気付くばかりです。
私は何者なのか?
括られることで「私」が明確になっているはずなのに、さっぱり自分自身が分からないなんて、本末転倒も甚だしい。
やっぱり自分自身を築くのは、自分の「こうありたい」だけなのかもなと再認識した今日です。
なぜこんな結論になったか?
それは…明日のゲッターズ飯田さんの占いが「裏運気の日×」だったからです。笑
銀の鳳凰座。
ここでもまた強キャラ。
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