私はただそこに佇んでいた カンカンと赤く閉ざされた踏切 あの人はもう向こう側 沈黙と静寂に包まれた夜 私の『言葉』は一つの流れ星と共に掻き消される ─────────────────── 列車が悲鳴のような騒音と共に走り去る ─────────────────── 「ずっと前から好きでした」 このままでは、この『言葉』があの人に届く日は永遠に来ないだろう 何とかしたい、そんな思いでいっぱいだ 私は泣きながら、ただ走った
ボクはシマエナガ。でも普通のシマエナガとは少し違う。他のみんなは群れを成して生活し、一生を終える。ボクはそんなみんなとは違う逞しいシマエナガ。一匹狼なのだ。 ボクは動物も人間も通らない森の奥にある巨木を拠点とし、もう3年程一人でやりくりしている。巨木から樹液も得れるし、森なので木の実も虫も潤沢に揃っており一度も生活に苦労したことはない。既に三歳となるボクはシマエナガの中では長寿、一人でこれほどまでに生き永らえたシマエナガはそういない。シマエナガ史に英雄譚と
明日はシマエナガの日ですね。 ということで明日、過去に書いた「シマエナガ」を題材にした文を投稿しようと思います。 良ければお楽しみください。 告知でした。
彼は工場で働くしがない会社員。この会社の中では新人でやる気に溢れていた。一定水準の生活をし仲間たちと仕事をこなし、特に当たり障りない毎日を送っていた。 名は「ルーイ」。フルネームを名乗る程のモノでもないと語っていた。彼は子宝にも恵まれ幸か不幸か問われれば間違いなく幸であろう存在だ。そんなルーイだがこれから起こる現実はあまりにも残酷だった。そんな彼の生涯を綴った物語である。 彼は昼も夜も仕事に明け暮れていた。決して優秀な訳ではなくミスも多い、仲間に助けられながらも仕事をこ
どうも、ケイエラです。 これからここでは小説や短めの文を掲載して行こうと思っております。 初心者で駆け出し者ですが、よろしくお願いします。 楽しんでいただけると幸いです。