エノモトケイイチ

メーカー子会社の工場とかでAV機器/車載/一般電子機器/PC等の設計から量産立上げ、工程改善/品質管理など色々従事。 新入社員さんや営業担当、消費者向けにメーカーの業務内容を研修の資料として使えることを目標に易しく解説、 時々雑談。私の詳細は適当に探してください。

エノモトケイイチ

メーカー子会社の工場とかでAV機器/車載/一般電子機器/PC等の設計から量産立上げ、工程改善/品質管理など色々従事。 新入社員さんや営業担当、消費者向けにメーカーの業務内容を研修の資料として使えることを目標に易しく解説、 時々雑談。私の詳細は適当に探してください。

最近の記事

一陸特免許取得しますた

昨年11月に一陸特の免許を取得しました。個人的に、三陸は取れて当たり前的な難易度、二陸特は三陸特+レーダーの難易度っぽかったので、どうせならすっ飛ばして一陸特を取ってやろうという魂胆で勉強をはじめました。 で、いざ勉強を始めてみると、やべ、公式忘れた。選択肢がめんどくさい、等、なんとなく合格率30%程度というのがわかりました。 試験会場はエマチューまで、4アマ試験以来の訪問。あんときは東京駅からわざわざバスで行きましたけど、Googleマップで調べたら豊洲駅、月島駅から歩

    • 組織の兼務って

      ご多分に漏れず、今の会社で組織変更がありました。 組織変更は珍しいものではないので、新しい組織図を見てみたら、課は増えてるが、そこにいるはずの課長が、 兼務兼務兼務兼務兼務兼務・・・空き空き空き・・・兼務兼務 それって課長を育成できてませんって証明してるようなもんじゃないの? 期間限定とか、一個か二個くらいならまぁ理解できますが、30個くらいある課の4割くらいが兼務兼務兼務空白空白・・・ 部門長が課長を兼務してたりしてるのもあるし。それはまずいっしょ。 いや、うちは

      • 三陸特(第三級陸上特殊無線技士)免許取った

        久し振りの更新。 訳合って三陸特の免許を取りました。グレードとしては、大したことでは無いですが。 ことの発端 2020年の10月半ばに部長から 「今後のビジネスでローカル5Gとかドローンとかやるかもしれないから、三陸特の免許取らなきゃね」 という雑談をし、調べてみると2月に試験があることを確認。 色々調べてみると、1215MHz以上で空中線電力100W以下の電波を飛ばすことができることができ、ドローンは5.7GHz、ローカル5Gは28.2GHzなのでカバーできることが判

        • 商品がお店に並ぶまで その5 量産

          三週間のご無沙汰でした。今日は量産についてのお話。 設計や試験が終わるとそのまま次の日は量産、、、ではなく、設計の妥当性というISOイベントがあります。ここで設計側マネージャーから”量産してヨシ”というお墨付きをもらわなくてはなりません。 段階を追っていくと。。。 1.設計の妥当性確認 2.プリプロ 3.実際に量産 4.出荷前妥当性確認 と順を追っていくことになります。 1.設計の妥当性確認 簡単に言うと、問題が出尽くして世にだしても恥ずかしくない商品になりましたか?

          商品がお店に並ぶまで その4 製品試験

          アクセスしてくれた方、スキしてくれた方、いつもありがとうございます。励みになります。 さて、今回は製品試験の話。私は製品評価とも言っています。 設計も終わり、試作品ができたところで次のフェーズ、製品試験を行います。ハード/ソフトに限らずよっぽどできが良いことを除いて、試作品一発目は不具合やらバグやらが大量にあるので試験が必要です。趣味の電子工作とか、自作PCと一緒にしないように。 製品試験は大きく分けて下記3つあります。 1.機能試験 2.信頼性試験 3.コンプライア

          商品がお店に並ぶまで その4 製品試験

          商品がお店に並ぶまで その3-3 試作イベント

          前回、電気と機構でズレが生じると書きました。 なぜズレが生じるかというとマウント基板とメカ部品ができるまでのLTが違うことに起因します。 と、その前に試作イベントについて説明します。 試作機では色々と試験を行いますが、部品の出来具合によって試作を何回かに分けて行います。その試作機を作るイベントのことを言います。 試作は下記の3つのフェーズで行うことが多いです。時と場合によってはフェーズが増えたり減ったりします。 1.EVT 1st試作や手造り試作とも言います。基板はN

          商品がお店に並ぶまで その3-3 試作イベント

          商品がお店に並ぶまで その3-2.詳細設計

          前回は基本設計について書きましたが、詳細設計について書きたいと思います。詳細設計とは、実際に図面に落とし込むこといえばピンとくるかと思います。現物は図面を元に作られますので。 電気ブロックなら回路設計、基板設計 機構ブロックなら3面図 ソフトブロックならソースコードなど。 電気設計なら、以下を考慮して回路にします。 1.ブロック図からICや部品のそれぞれの繋がり 2.インターフェース毎に必要なリファレンス回路 3.基板で配線しやすい接続、部品配置 4.ノイズを考慮した細か

          商品がお店に並ぶまで その3-2.詳細設計

          商品がお店に並ぶまで その3-1

          2週間開いてしまいました。今回はメイン(かな?)設計のお話。 設計には大まかに2段階あり、上流設計、下流設計という流れで行います。基本設計、詳細設計という言い方もあるので、この場ではこちらで行いたいと思います(私自身上流下流という言い方があまり好きではないので)。 1.基本設計 企画から来た商品仕様ややりたいことを元に、技術的な仕様や使える(使えそうな)技術を洗い出し、形にしていきます。 電気ブロックなら、SoCの選定やブロック図、信号/電源の流れ等 機構ブロックなら

          商品がお店に並ぶまで その3-1

          スケジュールの作り方

          今回話題にするのはスケジュールの話。よほどの職業でない限り、スケジュールという物がありますので今回はその作り方。 企業だって年度というものがあるし、物書きなら入稿、学生なら入試やテスト、公式戦という締日がありますので、人生にとって切っても切れない概念かもしれません。 エンジニアだと、スケジュールといえばプロジェクトスタートから発売/リリースまでのことになると思いますが、驚くことにこのスケジュールが作れない人が結構います。もし、自分が作れないという人は下記のように締日から逆

          スケジュールの作り方

          商品がお店に並ぶまで その2

          前回からちょっと時間が経ってしまいましたが、前回の続き。 前回は全体の流れをさらっと説明しましたが、文章だと解りづらいと思うので、昔作った研修もどきの資料を引っ張ってきた。 こんな感じでものづくりを行うということが理解できればと思います。 では、流れに沿って 1.企画 画像中の構想、企画にあたります。そのまま。 商品企画部というような部署があったり営業も兼ねていたりと、色々な形があると思いますが、こんな製品を世にだそう。面白いものを作ろう。と夜な夜ないろんな商品を

          商品がお店に並ぶまで その2

          商品がお店に並ぶまで

          (タイトル画像はソニーアイルランドのサイトより) 商品を作ろうと企画してからお店に並ぶまでのプロセスを書きたいと思ふ。 知ってる人は「だよねー」と、知らない人は「そーだったんだー」という感じで見ていただければ(あくまでも私の経験上ですので、それは違うという人がいても、それはあなたの会社ではそういうプロセスで作られているだけです)。 メーカーでは商品化というという名称で、どのようなプロセスでどのようなことを行うべきかがマニュアル化されています。ほとんどはISO9001プロ

          商品がお店に並ぶまで

          C#

          遅ればせながら始めてみた。Visual C++はUIとコントロールの関連付けがよくわからなかったけど、C#はVBにようにコントロール制御ができて良さげ。 Cの表記もそのまま使えるのでVBみたいに???とならないのがまた。

          ISO9001の品質方針

          今いる会社でISO9001を取ることになったんですが、トップマネジメントの品質方針をまとめたポスターとかカードがあると思うんですよ。 こんなやつ。 で、ソニー以外にも色々とみたところ、品質トップ(大体社長ですが)の署名があるのですが、今の会社で品質方針を書いたポスターには社長の名前がなく、”社長の名前がないとまずくないですか?”と聞いたら”そんなの知らん。”だそうで。 本を見ても、ググってもこれと言って書いてある記述がなかったので、これで良いのかどうか。。。知っている人

          ISO9001の品質方針

          ATX電源の容量の算出方法簡易版

          ビデオカードやCPUを交換したいときや新しくPCを組むときに、TDPや消費電力のカタログスペックからからざっくりとした電源容量を求める方法。 ※ 以下の方法で電源容量見積もって動かなかった。あるいは部品が壊れたと言われても私は補償しません。以下はあくまでも簡易版ですので、自己責任、こういうやり方もあるんだなという参考情報にとどめておく様にお願いします。 1.CPUとGPUの消費電流を求める。 2.ふたつの合計消費電流を求める。 3.マージン(1.5~2倍程度)を決める

          ATX電源の容量の算出方法簡易版

          にゃ~おと鳴くハードディスク

          ネタ一発目。これを知っている人はそれなりにいると思います。VAIOで採用したHITACHIのHDDが突然”にゃ~お”と鳴くやつです。某サイトではサーマルキャリブレーションとかなんとか書かれとりますが、あれはパトロールシークによるものです(担当者に聞いたので間違いない)。 一定時間アクセスが無いときにヘッドを動かしてダミーリード等を行いヘッドとプラッタに問題ないことを確認する動作なので、いたって普通の動作なので心配無用(サーマルキャリブレーションも含まれていると思いますが、そ

          にゃ~おと鳴くハードディスク

          とはいうものの

          ディスってばかりでは意味ないのでちゃんと書いていきたいと思います。 今までの仕事でWeb検索してもなかなか出てこない箇所をメインにふと思ったことなど。