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採用スライドをCanvaでリニューアルしてみて気づいたこと

今回記事にしようと思った背景

今回、採用スライドをリニューアルするにあたって、様々な場面で検討しないといけないポイントがありました。採用スライド作成につまづいたり課題感を持ってる人のヒントになればと思って筆を取った次第です。

採用スライドをリニューアルしようと思ったきっかけ

理由①
これまで使っていた採用スライドにはたくさんの情報が載っていて面談中も伝える情報量が多かった、またどんな企業なのか知りたい求職者がサッと見れるスライドを作りたかった。

~採用スライド案を検討する際に出た意見~
・カジュアル面談で事業説明する際、面談を希望された人が採用スライドの文字を読み込んでしまい、コミュニケーションをしながら説明するというよりも、こちら側の一方的な説明になる場面があった。

・転職を検討している人からすると、スカウトメールを送ってきた企業の情報をサッと確認できた方が良いのでは?!

・本当に気になった企業の情報は時間をかけてインプットしたいため、そのシーンで見るための採用スライドがあれば良い。

これまで使っていた採用スライド


理由②
これまで使っていた採用スライドは作成してから1年ほど経ってしまい、情報が古くなっていたため。

~採用スライドの更新頻度を下げてしまう事象として~
・SpeakerdeckはPDFのみ対応で、スライド情報を更新するたびにパワーポイントからPDFに変換するのが面倒。

・MacとWindowsを使っている社員が混在しており、保存できないフォントなどが存在し、自由に編集が出来なかった。

・一部のイラストをFigmaで作っていたため、人事側で簡単に変更できなかった。

構成を決めるために、まずは徹底的に分析を

選考時に入手したデータの整理・分析

Libryの従業員数は2021年に27名から59名へと倍増しました。その間、たくさんの人に応募いただき、選考時に入手したデータや入社後インタビューした内容が採用管理システムに蓄積されたままの状態でした。

選考を受けてくれた人の声に発信すべき情報の答えがあるはずと考え、2021年5月に私が入社してからしっかり分析することなく、パンドラの箱の中に入っていたデータを解析することに。

~蓄積されたデータから分析できたこと~
■入社した人から得られたデータ編
・応募理由&入社理由
・選考を受ける中で質問したこと
・質問したかったけど聞けなかったこと
・選考を受ける中で悩んだポイント
・他にどこの企業に応募したのか etc.

■選考辞退した人から得られたデータ編
・辞退理由
・どこの企業に入社するのか
※選考を辞退された人には任意でアンケートを取っており、その情報が蓄積されていました。

他社スライド分析

採用力があるといわれている企業約20社をピックアップし、企業ごとにどのような情報をどんな順番で見せているのかスプレッドシートにまとめて分析。※参考になった各社採用スライドのまとめリンク集

各社どんな情報をどんな順番でどのように表現しているのか細かくチェック


Libryに興味を持ってくれそうな人、持ってくれた人はどんな情報を欲しているのか、また他社の採用スライドではどんな見せ方をしているのかを調査できたところで、構成を検討するために必要な情報が揃いました。

次に取り掛かったことは、Libryとして、人事として、転職を希望される人にどんなメッセージを伝えたいのか、という深堀りです。分析したデータや自分がLibryに転職した時を思い返しました。また他部署の人にもたくさん壁打ちをしてもらい、たどり着いた結論は以下の3つです。

・今の教育業界はどんな変化が起こっているのか
・Libryはどの立ち位置でサービスを提供し、どんな価値提供をしているのか
・今後Libryはどのように成長していくのか

このことを分かりやすく伝えることがスライドの中で最重要と定義。そのために必要な情報を社内の人へのヒアリング、蓄積されたドキュメントや文科省の文献等からキャッチアップしました。

スライド作成に取り掛かる前に検討したこと

構成がある程度決まり、次は「見せ方」を決める段階。せっかくスライドを作ったのであれば、たくさんの人に見てもらい、Libryのリアルが伝わるものを作りたい。そのためにコミュニケーションデザイナーの野村さん(通称のむさん)と何度も「見せ方」のディスカッションを重ねました。特にディスカッションした項目だけピックアップして書きます。

①ページ数、トンマナ、文字数、フォントの大きさ

  1. スライド数は20枚程度に抑える

    1. 他社の採用スライドを見ていても30~50枚のスライドは、後半になるにつれて見る気がなくなっていき、結局何が伝えたいのかわからなくなった

    2. ボリュームがリッチな採用スライドは別途用意し、まずはライトなものを作成

  2. スライドのアニメーションは最小にして、目が疲れないように

  3. 「1スライド1メッセージ」を心掛け、文字は最小限

    1. 面談は思いを伝える面談にするため、スライドのテキストは少なく

  4. 用途に合わせた画角に設定

    1. heyさんの採用スライドのように縦型も考えましたが、スライドを面談でも使うので今回は横型に

  5. スライド作成時に迷わないように、フォントのルールを明確に

    1. 基本的にフォントサイズは大きめでスマホでも見やすく

    2. フォントサイズは「見出し」「小見出し」「本文」の基本の3種類+注釈

    3. 例外的に使う小さめの「小見出し」「本文」も用意

  6. 色の種類と使い方は一定のルールに

    1. Libryのカラーを使った統一感と読みやすさを担保する為に、使用する色は限定的に

      1. コーポレートカラーのグリーン(濃度違いの薄グリーンを含む)

      2. コーポレートカラーの濃いグレー(濃度違いの薄グレーを含む)

      3. ホワイト

デザインのテンプレ集。トンマナ、フォントの大きさはすべて設定されているので、作成時の工数は最小限

②制作ツール選定

デザイン部から新たにCanvaというツールを使ってみないかと提案がありました。下記にメリット・デメリットは記載しましたが、これまではGoogleスライドやパワーポイントを使用していたので、初めの頃は右も左もわからない状態。そんな中「Canva」でスライドを作るという新たなチャレンジがスタート。

Canvaのメリット、デメリット


※おまけ※CanvaのGood Point

これまでは採用スライドを採用HPに掲載するためにSpeaker Deckを利用しておりました。毎月スライドの情報を変更するたびに、スライドデータをパワーポイントからPDFに変換。その後Speaker DeckにPDFをアップロード。正直、この作業がとても面倒と感じていたのです。

またSpeaker Deckの場合、スライドが若干擦れた感じになるのがとても気になって夜眠れない日々も。

Canvaでスライドを作成したことでたくさんのメリットを享受出来ました。

勿論Speaker DeckもGood Pointがあります!


あとはひたすらスライド作りと校閲

Canvaを使っているうちに従来使っていたツールよりもスムーズに制作が出来て、かつデザイン性もGoodであることが判明。個人的にもスマッシュヒットなツールとなりました。

トンマナは事前にデザイナーのむさんが作ってくれたので悩むことはなく、またテキストやイラストの配置も優秀なガイドラインが教えてくれました。またCanvaでは作れないイラストもたくさんあるかと思いきや、9割近くのイラストをCanva内の素材で作れることに驚きを隠せません。

最後に

採用スライドをリニューアルするにあたって情報収集・調査・分析の時間をたくさん費やしましたが、構成が決まったらスライドはスムーズに出来ました。これはCanvaを使ったこと、また何でも相談に乗ってくれたのむさんのおかげです!(感謝)

今後も採用スライドは何種類か作成し、その人が欲しい情報にアクセスできるようにしていきたいです。また初めて使ったツールの割にとても感動したので、Canvaのおすすめブログも書いてみようかなと思っています!

完成したスライドはこちら

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