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【横浜】サザン好きにはたまらない バー探訪記 Blue Light Bar 20230422

皆さんはサザンお好きですか?
今回の記事はバー好きの方にはもちろんサザン好き、桑田 佳祐さん好きな方にもお読みいただきたい記事です。

ぜひサザンの聖地巡礼の参考にしていただければ幸いです。

「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」

シングルCDジャケット(KKBOXより引用)


サザンの90年代の名曲として「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」はご存じの方も多いのではないでしょうか。

マリンルージュで愛されて、大黒ふ頭で虹を見て、シーガーディアンで酔わされる曲なんですが、
タイトル通りこの曲って不倫している男女を描いた曲なんですよね笑
(メロディーはめちゃくちゃ爽やかですけど!)

松嶋 菜々子さん主演のTBS系ドラマ「Sweet Season」の主題歌としても使われており、このドラマも松嶋 菜々子さんが不倫をしてどうこうという内容のドラマなので、このドラマに合わせて曲を作ったというのが実態かと思います。

桑田さんが横浜の「るるぶ」や「まっぷる」を参考に詞を書いた曲で、横浜を代表するデートスポットがたくさん登場しています。

1番のサビで登場するのが、「マリンルージュ」と「大黒ふ頭」、「シーガーディアン」です。


まずマリンルージュは、横浜の美しい景色を洋上から堪能できる遊覧船です。船の中でフレンチを楽しむこともできます。

マリンルージュ(横浜クルージングHPより引用)


大黒ふ頭は、横浜ベイブリッジ近くにある大型豪華客船が係留することもできるふ頭です。

客船の大型化が進むにつれて横浜ベイブリッジをくぐることのできない客船が増えたことで、この大黒ふ頭にも客船ターミナルができました。

大黒ふ頭(横浜観光情報HPより引用)

「大黒ふ頭で虹を見て~」という歌詞は、桑田さんが横浜ベイブリッジとレインボーブリッジを勘違いして書いてしまったものという説もあります。


シーガーディアンは横浜を代表するホテルであるホテルニューグランド内にあるホテルバーです。

シーガーディアンII(ホテルニューグランドHPより引用)


ホテルニューグランドは関東大震災後の1927年に創建された超老舗ホテルで、ダグラス・マッカーサーやチャーリー・チャップリンなどの著名人が宿泊していたホテルとしても知られています。

ちなみにナポリタンやドリアが誕生したのもホテルニューグランドの厨房です。

ホテルニューグランド(ホテルニューグランドHPより引用)


シーガーディアンもホテル開業時から存在しており、現在はシーガーディアンⅡという名で営業されています。

シーガーディアンとは「海の守り神」の意味で、多くの船舶が世界中から集まる横浜の街を代表するバーにふさわしい名です。

以前はシーガーディアンという名で営業されていましたが、1991年のリニューアルオープンの際にシーガーディアンⅡとなりました。
他のレストランなどは名前が大きく変わる中、シーガーディアンだけはそのまま名が残ったそうです。
それだけ多くの人々に愛されているバーということですね。

ちなみに横浜そごうの最上階には「シーガーディアンⅢ」もありますよ!

シーガーディアンに関してはこの記事がすさまじくきれいにまとめられています。

そして、2番のサビで登場するのが今回私が紹介したいBlue Light Barです!

「旧」Blue Light Barについて

2番のサビでは、ボーリング場をカッコつけて後に、泣き濡れるのが「ブルーライトバー」(歌詞内はカタカナ)なんですが、実はこのBlue Light Barは一度閉業してしまっているのです。

もともとBlue Light Barはスターホテル横浜というホテルの2階にあるバーでした。

スターホテル横浜は先ほどご紹介したホテルニューグランドや横浜マリンタワーに近く、道を挟んですぐに山下公園という超一等地にあったわけですが、コロナ禍の影響もあってか2020年6月で宿泊営業を停止しました。

スターホテル横浜(楽天トラベルに画像が残っていました)

跡地にはまた別のホテルが建つようですが、1984年から2020年まで35年以上営業を続けていた老舗バーとしてのBlue Light Barは終わりを迎えたのでした。

本当に急な発表であったかつ2020年6月に閉業ということで、さすがに私も訪れることができませんでした。

あーもうBlue Light Barには一生行くことができないんだな、、、

そんなことを思っていた時、Blue Light Barが復活したんです!!

Blue Light Bar in 関内

「旧」Blue Light Barの最後のマネージャーがスターホテル横浜からその歴史を正式に引き継いだそうです。
そして、2021年6月に移転・リニューアルオープンしたのが「新」Blue Light Barです。

スターホテル横浜があった場所から約1.5キロほど離れた関内エリアにあるので、以前よりアクセスはよくなっていると言ってもいいかもしれません。
JR関内駅からもすぐです。

スナックなども入るビルの3階に見つけました。Blue Light Bar。
エレベーターを降りて左手に入口が!

Blue Light Barの入口

扉をゆっくり開けて入っていくと、すぐ見えたのはグランドピアノ。ちょうどピアノの演奏をしている最中でした。

カウンターには稲田マスターとスタッフの方が1名いらっしゃいました。
ひとりであることを告げ、カウンターに座ります。

うん、たしかにホテルバーらしい厳かな雰囲気です。
皆さんが想像するような大箱のバーではないので、空間としては広すぎず狭すぎずとてもいい具合です。

①LOVE AFFAIR

席に着いてから自分もサザンが大好きであること、ずっと来てみたかったバーであることを稲田マスターに伝えました。(3軒目だったので饒舌になっているw)

「サザンが好きでこのバーに来てくださる方がとても多いんですよ。」
稲田マスターはそう言うと、「旧」Blue Light Barについても話をしてくださいました。

稲田マスターたちにとってもスターホテル横浜の閉業は急な話であったようで、「驚きを隠せなかった」とのこと。

35年も営業しているホテルでも終わる時にはバタバタと終わってしまうことを思うと、長く営業し続けることの難しさってやっぱりあるなと感じます。

そして、「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」がリリースされてからはサザンファンの来店が増え、「旧」Blue Light Bar時代からオリジナルカクテル「LOVE AFFAIR」があったことを教えてくださいました。

「でも時代によってLOVE AFFAIRも変わっているんですよね。確立された何かがあったわけではないので、マネージャーが変わるとLOVE AFFAIRの味わいも変わっていきました。」

そして、今は稲田マスターの思う「LOVE AFFAIR」を作っているという。

飲まずにはいられない、、もちろん最初はオリジナルカクテル「LOVE AFFAIR」からいただくことに。

LOVE AFFAIR

稲田マスターに丁寧に作っていただいたカクテルがこちら!

稲田マスター曰く、自分が思うLOVE AFFAIRにはパッションフルーツリキュールが欠かせない、とのこと。

たしかにただ甘いだけでなく、甘酸っぱい味わいの中にある深みがただの恋愛ではなく他人には言えない危険な恋愛を想像させます。

この手のオリジナルカクテルってすごく難しいと思うんです。
みんなが思う「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」があって解釈は人それぞれで当たり前。

そんな中で一定数以上に受け入れられる「LOVE AFFAIR 」を提供し続けている稲田マスターのレベルの高さを感じます。挑戦的でとてもすばらしいですね。

私ならどういう感じのカクテルでサザンの「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」を表現しようかな…と考えるのもまた一興ですね。

個人的にはジンをベースにそこにアブサンなんかのクセを加えていきたいですね。
ジン+マラスキーノ(サクランボのリキュール)+シャルトリューズ(薬草のリキュール)でラストワードというカクテルがありますが、これを応用したいです。

マラスキーノをエルダーフラワーのリキュールに変えるとどうなるだろう…
シャルトリューズをアブサンに変えてみるとどうだろう…

いろいろと想像を巡らすのは楽しいです笑

②ヨコハマ

3軒目でかなり飲んでしまっていたこの日ですが、締めの一杯でなにかいただくことに…

今回横浜に来ているのに、あれを飲んでいないことを思い出しました。
そうです、日本を代表するシティカクテルである「ヨコハマ」。

世界で最もポピュラーなカクテルブックとしても知られるロンドンのサヴォイホテルのバーが編纂する「サヴォイ・カクテルブック」にもヨコハマは掲載されています。

ヨコハマは、ジンやウォッカ、アブサン、グレナデンシロップ、オレンジジュースを使う意外とアルコール度数が高いカクテルです。
横浜のバーではおすすめしていることが多いカクテルなので、今回も締めにいただくことに。

ヨコハマ

横浜港の夕陽をイメージして作られたともいわれるこのカクテルはグレナデンシロップがとてもいい働きをしています。
グレナデンの赤とオレンジジュースの色が混ざってこのような美しい見た目になるのです。

アブサンが入っているのでジンやウォッカにクセが加わります。これが好き嫌い分かれてしまうところかなと思います…
(私は大好きですが笑)

横浜で飲む、ヨコハマは本当に格別です。
横浜特有の港町の雰囲気に魅了される人は多いのではないでしょうか。
その雰囲気はバーにも大きな影響を与えていると私は思います。

まとめ

もう1杯くらいいただきたい気分でしたが、かなり飲んでいましたし終電も近かったので、この日は2杯で退散することに。
(ヨコハマでしっかり締まりました。)

お会計は4050円。
あれ?そんな値段になるんだっけ??と思ってしまいましたが、この日はピアノの生演奏があった日だったので、ミュージックチャージがかかっていました。

マスターとの会話に夢中であまり演奏は聴いていなかった…笑
もったいないことをしたなあ。

毎週土曜日は生演奏が行われることが多いようです。HPに演奏スケジュールが出されているので、チェックして訪れることをおすすめします!
(バーという場には合わないかもですが、サザンの曲の演奏とかしてもらえると個人的にはうれしいです笑)


なにはともあれサザンファンとしてBlue Light Barに訪れることができて本当にいい思い出になりました。

ぜひバー好きな方でなくともサザンファンであれば訪れていただきたいバーです!
稲田マスターもとても素敵な方でしたので、緊張する必要はないと思います。

皆さん、Blue Light Barで泣き濡れましょう!笑

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