25歳
今年で25歳になった。
職場では、「25歳!? 若いね〜」とか羨ましがられたり、
「意外と一瞬で30代、40代はすぎて50歳になるよ、若いうちの時間を大切にね」とか説教じみた話をされたり、
「まだ社会人3年目か! 3年目でそのポジションにいる人見たことないよ」とか褒められたりする。
感覚は分かるが、自分ではあまり納得していない。
もっと突き抜けないといけない。
そう思わせてくれる、自分の中で指標にしている同世代がいる。
こんな25歳がいるんだ、自分も頑張らなきゃ、と思わせてくれる。
たかはしほのか
リーガルリリーのボーカル・ギター。
作詞作曲も行う。
1997年12月生まれ。25歳。東京育ち。
「1997」という曲を初めて聴いた時、「あ、同い年なんだ」と知った。
元々曲が好きで聴いていたけど、ライブに行く度に、
「同い年で、曲作って、こんなに大勢の前で堂々と歌って演奏しているの本当にすごいな」
と思うようになった。
向こうからしたら自分は、観客の中の一人。one of them。
悲しさと悔しさを感じる。
いつか自分がビッグになって、対等になりたい。
そう思わせてくれる存在。
山川哲史
ヴィッセル神戸所属のディフェンダー。
1997年生まれ。25歳。兵庫県生まれ。
彼が好きな理由は、大卒であること、真面目な性格なこと、不慣れなポジションで結果を残していること。
大学ではセンターバックで結果を残したが、プロの世界ではもっと上のセンターバックがいた。
それでも不慣れな右サイドバックというポジションで試合に出場し、しっかりと結果を残した。
25歳であると同時に、大卒3年目というのが自分と重なる。
プロの世界では、不慣れなポジションでも出場し、ガチガチに結果が求められる。
そこに言い訳は通用しない。
不慣れだからミスした、大卒ルーキーだからミスした、
そんな言い訳は誰も聞いてくれない。
ピッチに立てば誰もがトッププロ。そこで何を見せるか、そこまでにどれだけの準備ができるか、シビアな世界だと思った。
自分も職場で、いなくなった上司の代役で重要な役回りを急にやらないといけなくなったり、初めてやる全くわからない業務にも関わらず取引先とゴリゴリやりとりしないといけない場面が多々あった。
どこかで「いや、俺まだ新人なんだけど。」「ミスしてもいっか」「すみません、僕あまり経験なくてよくわからないんです」という言い訳を常に持っていた。
でも山川を見ていて、言い訳はやめよう、と決意した。
三笘薫、旗手怜央
彼らも、同い年の大卒ルーキーとして、プロキャリアが始まった時から追いかけていた。
二人ともやはり慣れないポジションから出場し、結果を残した。
今では、サッカーの母国イングランドとスコットランドで、助っ人外国人としてプレーしている。
よく日本を主語に海外移籍を語ると「若手有望選手が海外に挑戦する」という表現になりがちだが、海外チームからすると、「助っ人外国人として日本人を獲得する」ということになる。
人種も違う、言語も違うメンバーと協力してプレーするなんて全く考えられないプレッシャーだと思う。しかも、白人至上主義で差別感情が他国より文化的に強めなイギリスで。
それを跳ね返すとんでもないパフォーマンスを今の所見せてくれている。
サッカー選手は、35歳くらいで引退するのが一般的だと思う。
その後は、解説者やタレントとして芸能界に入る人もいれば、コーチや監督などの指導者への道を進んでいく人もいる。
同世代のサッカー選手である彼らが現役を引退した頃、自分も会社員としての現役を引退して、第二の人生を始められるような、そんな人生設計をしてみたいなとも思う。
サラリーマンとしての現役を60歳と捉えずに、35~40歳で現役は引退してやるぞ、という意気込みで、これから10年を駆け抜けたい。
たかはしほのかは、引退とかするんだろうか。
15年後、40歳の彼女が作る歌なんて想像つかないが、また味があって面白いライブが見れたら嬉しいな。
終わり
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