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小説『太陽の子』を完読して

太陽の子の小説
少し前に読み始めたものの
中々先に進めずにいた


映画は小説を超えられないと
ずっと思ってきたけど
春馬くんの作品に出逢ってからは
考えが変わった
文章は、彼の演技や映像を超えられない
そこに疑う余地もなかった


只々、映画鑑賞の前に辛くなるのが怖かった

p68 裕之さん、おかえりなさい
やっと出てきた
ドラマ版で観た春馬くんが鮮明に頭に浮かんだ
そこからは迷いなく無我夢中で読んでたら
娘から、お昼まだ?の催促
そんなに時間が過ぎてたのか…
続きが早く読みたくてお蕎麦をかき込んだ
哀しい結末が待ってるのに
本の中の裕之さんに会いたくて
仕方なかった
黒崎監督が、何故、石村裕之に春馬くんをキャスティングしたのかが分かった                                他に思い浮かぶ俳優はいない
何度も役と彼がオーバーラップする
酷く、耐えが長く続いた戦時中の話とは対極的な、明るさを連想させる太陽がタイトルに入ってる事を不思議に思ってた
その理由が小説を読んで分かった気がした

春馬くんが仕事として選んだ世界は
改めてもの凄い大きな力を持った場所だと思った
エンターテイメントって娯楽だけでなく、目を背けたくなるような現実と向き合わせる機会を与えてくれ、その学びから自分は何が出来るのかを考えさせてくれる機会でもある
これが、何百年も前じゃなく、どこか遠い国の話でもなく、何十年か前の自分の住んでる日本で起こった話
自由な発想や意思すら持つ事も抑制された時代
今じゃ到底考えられない時を一生懸命生き抜いてくれた先人達のおかげで今日の生活がある事を忘れてはいけないと思った
監督、キャスト、スタッフが全力で「伝えたい」と言う思いを形にして届けてくれた作品
未来へと繋いでいきたい

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