おっさんずラブ第2話は少女漫画です
おっさんずラブファンのなかには、第2話が1番好きという人が多いような気がしています(わたし調べ)
第2話はおっさんずラブのなかでも、特に少女漫画らしい演出が多い回。部長が春田さんに靴を履かせてもらってシンデレラになった部分の、湖から飛び立つ鳥やシャボン玉、キラキラしたライティング。少女漫画だったら、ふわっとしたトーンが貼られてそうな部分を、限りなく現実に落とし込んで再現している。湖から一気に鳥が飛び立つのとか、シャボン玉とかスタッフさんが全部手作りで演出してると思うとニヤッとしちゃう。
もちろん、部長のシーンだけではありません。飛び出してしまった牧くんを春田さんが見つける公園での屈指の名シーン。顔を映す前に足元の革靴を映して男同士を強調した後に、ふわっとしたライティングとスロー映像で牧くんから春田へのおでこへのキスを映す。キスした後の牧くんの表情も含めて、牧くんの恋心に切なさを感じてしまうシーン。
1話ラストの春田への無理矢理なキス、2話での春田を巡った部長との戦いと、春田への逆ギレもあいまって、牧くんの恋心って衝動的に見えなくもないんですよね。言ってしまうと、形式ばっていて、心が見えないと思われてもおかしくない。
でも端々で見せる表情がなんっとも含みがあって…!あー春田さんのこと好きなのね、そんな行動をしても仕方ないねと思ってしまう。衝動的なセリフと感情表現のバランスが最高なんですよ…牧凌太って役は。(今日も林遣都の芝居褒めてるオタク)
第2話は、「本人たちは大真面目、だからおもしろいの回」でもあるなと思います。おっさんずラブといえばの部長と牧のキャットファイトのシーン。2人とも春田さんが好きすぎて本気で戦ってるから、笑えるんですよね〜。本人たちがおもしろいことしてるという認識でやってたら冷めるので…。おっさんずラブのコメディとしての魅力が詰まってる回でもあります。
コメディとしてもおもしろいのに、少女漫画みたいにキュンとしちゃう。第1話を見てハマらなくても、とりあえず第2話も見てほしい。おっさんずラブを好きにさせる自信あるから…。というか第2話の最後見たら、牧くんの恋を応援せねば!という使命感にかられるから見るのやめられないよね…。わたし今でもそうだもん。途中で見るのをやめられない。