【詩】三日月と金星
三日月「こんばんは。」
金星 「こんばんは。」
三日月「今宵はいい風ですね。」
金星 「そうですね。」
三日月「虫の声もいいですね。」
金星 「秋ですね。」
三日月「僕たちちょっと遠いですね。」
金星 「ちょっとだけね。」
三日月「もうちょっと近づきたいですね。」
金星 「そうですね。」
三日月「紅茶でもいかがですか?」
金星 「ありがとう。」
……………
金星 「きれいな色ですね。」
三日月「アッサムティーです。」
金星 「強くて優しくて心地いい。」
三日月「あなたに似ていますね。」
金星 「ミルクに合いますか?」
三日月「僕に合いますね。」
金星 「何ですか?」
三日月「何でもないです。」
金星 「たまには優雅でいいですね。」
三日月「僕の一番好きな紅茶です。」
金星 「気づいたら近くにいましたね。」
三日月「うっかりですね。」
金星 「うっかりですか?」
三日月「必然ですね。」