【写真詩】キミドリイロの飴

泣きながら生まれてきた時でさえ
愛の中にいたのに

求める未来に
いつまでも追い付けないのはなぜ？

三面鏡の奥の奥にいる未来のわたしは
過去から繋がった 今（現在）のわたし

必死になって追いかける今は
いつまでも追いかけている未来をツクル

いっそのこと
「今」にとどまってしまおうか

窓際の瓶の中のそれを
思い出したように手に取った

光の中にキミドリイロがひろがる

輝くように
泣いているように

透き通るように
悦ぶように

忘れ去られていた「今」は
かけがえのない
愛の中の世界だった