自己肯定感
なるべく自己肯定感が高いと思うことにしているが、どうやらめちゃめちゃ低いということを認めざるを得ない。
父親は毒親。父親の父親も毒親。
母は太陽のように明るかったが、大人になった今思うのは、母は見栄ばかり張っていたような気がする。
父親に「馬鹿か?おまえは」と、いつも言われていた。
平手打ちされる時は「歯を食いしばれ!」と言われた。
言われた通りに歯を食いしばった。
ヤイトを据えられても、振り払うことはせずじっと耐えた。
あの頃の私に声をかけるなら。
「嫌なことは嫌と言っていいんだよ」と。
誰かに助けを求めていいんだよ、と。
苦しくて悲しくても、私が笑顔を忘れなかった点は母親に似てるのかもしれない。
自己肯定感が高いはずがない。
毒親に育てられ、可愛がってくれた叔父と叔母の家は、ワーゲンに乗っている裕福な家庭。その娘、私の従姉妹とは一つ違い。
夫婦は仲良く、従姉妹は両親に愛され、そんな家庭の中に私は入り、一緒に旅行をしたり、キャンプに連れて行ってもらったりした。
羨ましかった。従姉妹が羨ましくて仕方がなかった。
持ってるものが羨ましかった。彼女の机の引き出しを開けて、メモを盗んだことがある。
いとこは純粋で、何も悪くないんだけど、とにかく羨ましかった。
ごめんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?