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歳をとっても、運転し続けられるように

そもそも、市役所時代に私が一番関わっていたのは、介護保険や高齢者福祉です。

事業計画を2回作り、地域包括支援センターにも深く関わってきました。そのあたりは以前まとめています。

昨年の話ですが、えびの高原ドライビングスクールさんがデイサービスを立ち上げるお手伝いをしました。

自動車学校がデイサービス?というと不思議に思われるでしょうが、こちらが目指していたのは「運転寿命の延伸」です。
令和4年5月13日から「運転技能検査制度」が始まり、75歳以上で、一定の違反歴がある方については、運転技能検査に合格しなければ、運転免許証の更新を受けることができなくなりました。

この検査は具体的な運転技術がチェックされるもので、昨年の実績で不合格率が1割強です。
不合格になれば、当然運転できなくなるため、その後の生活をどうするのかという問題が出てきます。

以前から、高齢者が加害者となる事故が問題となっており、警察としては免許返納を勧めてきたところですが、その後の生活のデザインは福祉側で対応せねばなりませんでした。買い物、通院などの日常生活をどうするかと、また運転をしなくなると、認知症になりやすくなるというデータもしっかり出ています。
その傾向がさらに加速されるものです。

自動車学校ならではの視点で、運転する能力を維持・向上させることで、社会保障費の削減を図れる、そういう取り組みをしたいと、「機能訓練型デイサービスえびの」を立ち上げられました。

11月に、元厚生労働省事務次官の蒲原さん(高校の先輩に当たります)をお招きして勉強会を行いました。えびの市の課長さん、市議さんも来てくださいました。

メイン訓練室の様子。レッドコードとコグニバイクが写っています。


蒲原元事務次官と。
蒲原元事務次官と。

中山間地を多く抱える鹿児島県。
免許返納したら、生活基盤が揺らいできます。
返納しなくてもいいように、運転能力を見える化し、運転し続けることができるような取り組みを、鹿児島県でも広域的に広げていきたいと考えています。



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