鹿児島県はこどもにお金をかけない?

南日本新聞の「2023かごしま県議選」で気になる記事がありました。

鹿児島県議選(31日告示、4月9日投開票)に向けて県内の医師・歯科医師で構成する県保険医協会は今月24日までに、候補者を擁立する7政党に実施したアンケートの結果を公表した。子ども医療費の窓口負担を減らす「現物給付化」は、回答した立民、公明、国民、共産、参政の5党とも賛成だった。

 有権者の投票行動に役立ててもらおうと、各党県組織などを対象に、医療・福祉問題を中心とした全5問を用意。自民、日本維新の会は回答しなかった。

 鹿児島県は全国で唯一、課税世帯の未就学児に現物給付方式を導入していない。

南日本新聞2023年3月25日朝刊

小学校に上がる前のこどもの医療費の自己負担はどこも無料です。自治体によっては、小学校や中学校まで無料など独自にやっています。

この記事中に

「鹿児島県は全国で唯一、課税世帯の未就学児に現物給付方式を導入していない。」
とあります。

現物給付方式とは、病院でお金を払わなくても良いやり方です。
つまり、病院でいったんお金を払って、後日それが口座に振り込まれる形で帰ってくるのは日本の中で鹿児島だけということです。
(住民税非課税世帯は病院でいったん払わなくても良くなりましたが、それも最近のことです)

自民党と日本維新の会は党としてのポリシーに沿って回答すれば良いだけど思うのですが。何故回答しないのでしょう?
自民党県議でも一般質問でこの問題を取り上げていらっしゃる方もおられます。党で意見調整が難しい?それとも県に反対したくない?

日本の中で鹿児島だけこのやり方というのも驚きです。
結果から見ると、今の議会はそれを容認しているということになります。

この医療費の話、県は「現物給付にすると医療費が増える」という主張をしていたように記憶しています。窓口でお金払わなくて良くなると、無駄な受診が増えるという趣旨ですね。
・本来受診すべきこどもが償還払いだから受診を控えているのか
・本来受診しなくてもいいこどもが現物払いになると受診するのか
その中身は一つひとつを見ないとわかりませんが、鹿児島だけですからね。やっていないの。

「鹿児島県はこどもにお金をかけない」という話をよく聞きます。
教育について、先日お話しした現場の先生からも聞きました。
この話もその一つであると感じていますし、それをきちんとチェックしていくのが議会の役目であると考えます。

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