令和5年10月臨時会が10月23日(月)から10月26日(木)までの4日間の日程で開かれました。
まずは、この最終本会議で私が行った賛成討論(県民投票をすべきである旨)をご覧ください。この賛成討論は地元の複数のテレビ局や地元紙でも取り上げられましたが、どうしても一部分だけを切り取られてしまいます。これに関しては、ぜひ全体を見ていただきたい。
動画は・・・という方のために、この討論の原稿を掲載します。ただ、動画を見ていただければ分かる通り、私はこれを読まずにしゃべっているため、この通りではありませんが、概ねこういう内容です。
私の考えがお分かりいただけたでしょうか。
さて、今回の臨時議会の背景をあらためて。
九州電力の川内原子力発電所が、福島原発の事故により定められた原発運転の40年ルールを超え、さらに20年運転延長したいと、国の原子力規制委員会に令和4年に延長申請を出していました。
一方で、鹿児島県の塩田知事は、令和2年の知事選の際、自らのマニフェストに「1号機・2号機の20年延長については、必要に応じて県民の意向を把握するため、県民投票を実施します。」と記していました。
ところが、知事は「県原子力専門委員会の意見が集約されない場合に県民の意向を把握する手段として、最も適切と判断した場合に県民投票を実施する」との見解を示し、県原子力専門委員会の意見が集約されたとして、県民投票を行わないことを令和5年の5月に表明しました。
これに対し、住民が県民投票を求める署名運動を行い、46000筆余りの署名を集め、地方自治法に基づく直接請求により、県民投票条例案を提出したため、これを審議するため、臨時議会が開かれたわけです。
23日の初日は知事の意見をつけて議案が提出されました。意見書は否定的なニュアンスで書かれていました。全文引用します。
知事は、「必要ない」と判断したものなので、このような内容になるのは当然でしょう。
ただ、この意見書を読んで、私は「条例に不備があるから、この条例案は反対」という判断を各県議にしてほしくない、そう思いました。
本会議が休憩に入った直後、私が属する県民連合という会派の中で、「条例の修正案を出そう」と提案したところ、「できることはやろう!」と全員が同意してくれましたので、私はすぐに修正案の作成作業に入りました。
そして、議会事務局に修正動議を出すと告げたところ、議員発議の議案修正は昭和63年以来、35年ぶりとの事(!)
レアケースなので、議会事務局もバタバタしはじめ、処理の流れを一緒に確認しながら進めて行きました。
この議案は総合政策建設委員会で審議することとされたため、委員会で修正案を出しましたが、委員長を除く10人中賛成2、反対7、棄権1で否決されました。
委員会で否決された時点で、本会議で成立する見込みは、ほぼ無くなったのですが、引き続き本会議に修正案を提出しました。
そしてその修正案も含めた議案に対しての賛成意見を述べたのが冒頭の動画になります。私は、可能性は低くても、各議員特に自民党県議団の議員にどうやったら賛成してもらえるのか、それだけを考えました。
終了後、複数の自民党県議から声をかけてもらいました。
私としては、できることは全力でやった臨時議会でしたが、結果として動かせなかったので、自分の力不足を痛感しました。
まだまだ精進します。