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岡本太郎記念館と美術館

岡本太郎記念館も岡本太郎美術館も、それぞれ一度は行ったことがある。
開催中の企画展も違うし、やっぱりもう一度行きたかったので、また行ってきた。

記念館は、南青山なので比較的行きやすい。
美術館は、川崎市の奥の方、登戸駅が最寄りなので、すこし遠い。新幹線だと東京・品川・新横浜のどの駅からも1時間ちょっとかかる。

岡本太郎記念館

街中でちょっと横道を覗きこんだら、樹木がうっそうとしている区画が見える。熱帯に生えていそうな常緑が塀からはみ出しているのが、岡本太郎記念館だ。

特に庭が最高。アトリエもいい。
館内は、靴を脱いでスリッパに履き替えるので、脱ぎやすい靴で靴下は着用しておいたほうがいい。

アトリエにキャンバスも画材もいっぱいあって、とても気になる。
2階部分には書棚もある。どんな本が並んでいるんだろうか。

岡本太郎記念館 アトリエ
岡本太郎記念館 アトリエ天井

『明日の神話』を作成するためのスケッチが複数展示されてあり、どんな変遷を経てあの壁画になったのかの一部を知ることができた。壁画と比べると小さいサイズの試作であっても、迫力があるし、少しずつ調整が入っているのもわかる。

岡本太郎記念館 企画展《明日の神話》と《太陽の塔》

岡本太郎美術館

彫刻作品の展示が多くてよい。あのコーナーはプロジェクターで投影されたり、音響もなされているので、楽しい。
常設展も数ヶ月ごとに展示替えがあるので何回行ってもたのしい。
企画展もやってるので、現代作家の作品も見ることができる。

椅子に座れる。
ここ以外でも置いてある椅子が普通に岡本太郎作品だったりする。

岡本太郎記念館 椅子ゾーン

第27回岡本太郎現代芸術賞展

詳しくは公式サイトを見てもらうといいです。写真での紹介もあります。
以下に、私が好きだった部分の写真を載せます。

作り込みがすごかった。
団地の1部屋ごとに、ちゃんと住民がいて、住民簿があって手に取って読める。1つ1つがかわいくて、いつまでも見ていられた。

つん《今日も「あなぐまち」で生きていく》

実寸大でころころにデフォルメした部屋で、ゴミすらもかわいかった。

野村絵梨《垢も身のうち》

歩く勇気がでなかった作品。やさしくなら触ってもいいとも書いてたので、そっと触れた。

クレメンタイン・ナット《POT-PLANTS》

「なかに入ることができます」とのことだったので踏み入った。
中に入ることで、吊るされているサザエにも加工が施されているのに気付いた。

村尾 かずこ《サザエハウス -Village-》

左目が大阪だった。中央上に太陽の塔、中央下に通天閣がいる。
他の部位には、たぶん栄と札幌もあったと思う。

小山 恭史《無明》

紙に無駄な折れ目がない汚れてなさの作り物感と、それでも散らかっていることが分かる乱雑さとがよかった。

池田 武史《Space-X》

おもしろい展示だった。逆さになった名画を、台につけられた鏡で逆さにして鑑賞する。

林 楷人《調和の剥き出し》

買ったもの

ここでしか買えないなと思って図録を買った。
あとTシャツほしいな~と思って『花の人』を買った。『痛ましき腕』とも迷った。

おわりに

どちらも2回目の訪問だった。
記念館は庭、美術館は彫刻が好き。
展示が変わるころに、また行きたいなと思う。

大阪では、太陽の塔こそあれ、岡本太郎作品を多く取り扱う美術館はない。
だから関東に行くと、行きたくなる。

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