エコー&ザ・バニーメンのキリング・ムーン:美しすぎる月
音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その4>
Echo & the Bunnymen "The Killing Moon"(1984)
「The Killing Moon(キリング・ムーン)」はEcho and the Bunnymen(エコー&ザ・バニーメン)の最高傑作と言われている曲です。実際にヴォーカルのIan McCulloch(イアン・マッカロク)も「これに近い曲を持っているバンドは世界中どこにもない」みたいな発言してましたし。
エコー&ザ・バニーメンはネオサイケとか呼ばれてまして、初期の3枚のアルバムは勢いもあって最高。「Rescue(レスキュー)」とか「A Promise(プロマイズ)」とか「Back of Love(バック・オブ・ラブ)」とか名曲目白押しで。でもこのキリング・ムーンの入ってる4枚目Ocean Rain(オーシャン・レイン)は成熟度も増してその上をいってます。
ちょい憂いがある辺りが私の琴線に触れるんですよね。
当時あまりに気に入ったので、もっと曲が聞きたいのに新作が出ないので、バニーメン・フォロワーとでも言えるようなThe Mighty Lemon Drops(マイティ・レモン・ドロップス)というバンドを聴いて埋めようとしたなんていうのも、懐かしい思い出というか。
そういえば、いまやすっかり大御所になったU2が当時バニーメンの劣化コピーと言われてましたね。
まあ、そのくらいバニーメンの評価は高かったと思います。
この前に「Never Stop(ネバー・ストップ)」というダンス要素を盛り込んだシングルも出していて、この頃はキャリアの絶頂期ですね。
このままガンガン行くと思ってたのですが、5枚目のアルバムが私的にはイマイチで、「あれ?」と思っていたらイアン・マッカロクがバンドを抜けてしまって終了という感じでした。
イアン・マッカロクが抜けてもバニーメンの名前で活動していましたが、イアン・マッカロクが戻って来て勢いを取り戻したような感じですが、やっぱ初期の方が好きです。
今回久しぶりに聴きましたけど、やっぱ泣ける。名曲です。