成長
先日、姉の友人が主催している映画鑑賞会みたいなのに参加してきた。
そこでは上映の前に、映画通の一言では言い表せないほど博識な方が、これから上映する作品や俳優の説明をしてくださる(そのプレゼンもまぁ上手いこと…!)。
この間は、アカデミー賞を受賞するであろう作品や俳優の予想までしていた。
その時、姉は「多くのコンテストでは若いことが前提であるように見える。でも、アカデミー賞は女優賞も男優賞も色んな年代の俳優がノミネートされて、同じ土俵で評価されるのがいいと思った。若い人に若い人の良さがあるし、年を重ねた人の成熟した演技にも魅力がある」と思ったらしい。
その気づきを今日、ファミレスでランチをしている間に聴き、随分納得したのだった。
そしてそれは何も演技だけの話ではないと考えた。
ただの会社員でも新入社員にはフレッシュで新しい意見を求められ(勝手にそう思ってる)、ベテラン社員には経験則から導き出される信頼性抜群の意見や、卓越した話術が求められる(勝手にそう思ってる)。
私は老化を理由に自ら率先して後退していくような社会人にはなりたくない。
もちろん、率先して後退している意識がある人はいないだろう。
しかし「自分はもう若くないから」という言葉を口癖のように使い、自ら行動を制限しているのは率先して後退している事と同じである。
老いていくのは仕方がないことである。
抗ってもどうにもならない。
老いることを認め、それでもなお経験を積み続けることで老いても成長していく、そんなカッコいい大人になりたいと思った。
おわり
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