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【酒飲編Vol.45】厚岸 啓蟄

Spec

厚岸 啓蟄
55.0%

評価

美味しさ:8.5/10
お気に入り度:8/10
総評:8.5/10

ノート

◯香り
乾いた木材(樽香)とレモンみのある柑橘。少し線香の香りも感じる。
◯味
甘み・酸味・旨みがバランスよくかかってくる。旨みは最後まで居座り続けるが、その方向性は魚介風味とモルト半々ぐらい。フィニッシュに向けては大雪と同様に苦味・モルティさ・煙が残っていく。3口目以降辺りからチョコを感じる事も。
◯ボディ
フル。
◯フィニッシュ
中程度やや長め。ここも大雪同様厚岸らしいピート香が残るが、存在感はこちらの方が上。あと、かなり柑橘系が残る。

コメント

大雪を入手してから半年もしないうちに、とあるモルトマニアな友人から「ダブったので!」と連絡が入り、入手したのがこちら。
・・・欲しいなと思っていたけど全然手に入らない物って、何かキッカケに1個手に入ると2個目以降がドカドカと入り込んできません?コレなんかまさにそれで、苦労して大雪を手に入れた直後に来た話だった。人生って不思議。
 
方向性としてはほぼ大雪と同じ。ミズナラ樽と厚岸の酒質をフィーチャーしつつ、こちらはより熟成感・濃さ・ピートレベルどれももう一押しした感じのもの。特にピートはこっちの方が断然効いており、入手当初から大雪よりかなり好みだった。
そして先日上げた通り、直近でテイスティングした大雪はミズナラ要素が淡くなって非常に美味くなっていた事に気付いた。じゃあ啓蟄も同様に化けたかなぁと思いつつ飲んでみると、やはりミズナラ要素は淡くなって非常に好みな仕上がりに近づいているのを感じる。
ただ、こちらは良い塩梅になるまではもう少しかかりそうだな、という点と、仮にミズナラが更に淡くなっても大雪の時のような「あのちょっと微妙だったアイツが化けた!」っていう落差は無いかもしれない。
当然ながら酒質の素晴らしさは大雪でも啓蟄でも感じ取れる。
 
大雪の次のリリースが啓蟄だった事もあってか方向性もほぼ近く、この2つは好みの問題でほぼ差はないなぁと思う一方で、自分の基本線はピート狂・フルボディ狂なのでやはり啓蟄の方が好みである。
・・・・・やはりミズナラではないリリースのものが欲しい・・・!()

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