見出し画像

【酒飲編Vol.76】オーバン ディスティラリーズエディション 1991-2005

Spec

オーバン ディスティラリーズエディション 1991-2005
アモンティリャードフィノシェリーカスクフィニッシュ
43.0%

評価

美味しさ:8/10
お気に入り度:8.5/10
総評:8/10

ノート

◯香り
みたらし、インク、やや発酵気味の葡萄。仄かな灰。スワリングし続けるとベリー&フローラルに。古っぽい過熟感もある。
◯味
モルティな焼き菓子。甘・旨・やや苦。少しすると肉っぽいダシ感に支配される。かなり野暮ったいが好物。モルティさとミーティさが余韻まで伸びていく。飲み進めると中盤にチョコレート等も感じるようになる。
◯ボディ
ミディアムやや厚め。
◯フィニッシュ
中程度。ごく微量の蜂蜜と煙を伴いながら肉っぽいエステリーさが伸びていく。

コメント

我が家唯一の生まれ年蒸留ボトル。シングルカスクじゃないけどネ・・・。
そういう訳で、ほぼ年1ペースでとにかくケチケチ飲んでいる笑
元々オーバンはファーストチョイスな銘柄ではないものの結構好きな銘柄の一つ。リリースが少なく口にする機会も少ないが、このような生まれ年蒸留ボトルなんぞを見つけてしまった日にはまぁ手を出さざるを得なかった()
 
かなり古いボトルである事、フィニッシュのお陰で現行のOB14年とは似ても似つかない味わいだが、不思議な旨さがある。
かなりエステリーで野暮ったく、手持ちのボトルではジュラパップスやCLベンリネスなどに通づる感触。だが前者2つのようにそこ一辺倒ではなく、王道的な香味・旨味も兼ね備えており、そこが飲み進むほどに主張してくる。かつどことなくあっさりとした余韻がまた次の1口を誘うような燻し銀な1本。度数はお馴染みの43度だが結構刺激があり、度数以上のボリュームを感じるが、そこもまたじっくり飲むのには丁度いい。
ぶっ飛んだ美味さは備えていないが、飲む度に発見があり、何しろトータルでかなりの充実感のある実にいいボトルである。
 
ここ1年半ほどで美味なボトルをかなり抱えた為個人的な序列は結構落ちたが、何だかんだで美味く、生まれ年補正もあり自分の中ではスペシャルな1本である事には変わりない。コレからも超級にケチケチ飲み続ける事でしょう・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?