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【酒飲編Vol.79】カバラン ソリスト フィノシェリーカスク
Spec
カバラン ソリスト フィノシェリーカスク
アウトターン399本
カスクNo.FI130528029A
59.4%
評価
美味しさ:8.5/10
お気に入り度:8.5/10
総評:8.5/10
ノート
◯香り
茹だるようなプルーンの香り、絵の具、カラメル。かなりハイトーンな刺激がある。ここまではかなりオロロソシェリーカスクに近い。
◯味
スパイシー&スイート&ビター。メンソールの効いた干し葡萄とタンニン。徐々にアメリカンオークっぽいクリーム感が主張していき、葡萄と混ざり焼菓子のような感触に。徐々に焦がし黒糖感を残し余韻へと続く。
◯ボディ
フル。かつ、かなりシャープでキレがある。
◯フィニッシュ
中程度〜やや長め。バター、薬草のようなウッディさ、カラメル。
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コメント
比較的最近購入。
カバランのオロロソシェリーカスクが非常に美味かった、というか樽の要素の出し方が非常に上手いなと感じたので、かねてより”本物“を使ってるとされているこのフィノシェリーカスクが気になり購入に至った。
こちらもオロロソシェリーカスク同様、異様な程の渋みと濃さに支配されているモルトとなっているが、アメリカンオーク由来と思しきクリーム・バター感を随所に感じるのとフィノシェリー由来と思しきハイトーンな感じとスパイシーさがオロロソとは異なるポイント。特にスパイシーさについては一種の軽さを演出しているが、樽味の出方とこのヒリヒリ感は少し相性が悪いなと感じてしまった。
個人的には、オロロソで感じた香味の方向性の揃い方や懐の深さが気に入っていたので、香味のバランスがやや分散しているこちらのフィノはやや期待外れでもあった。とは言え、我が家屈指の特濃シェリーモルトである事には変わりなく、暴力的なパワーを授かりたい時の良いお供である。(正直、オロロソに期待値のハードル無闇に上げられただけな気もする)
カバランのような樽を強調するボトルを幾つか経験したおかげで、樽に対するイメージの解像度はかなり上がった気がする。特に自分の中では、葡萄酒に浸かっててもアメリカンオークはアメリカンオークで、あのバターフレーバーは要注意だという事はわかった(笑)