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【酒飲編Vol.52】ラガヴーリン 16年

Spec

ラガヴーリン 16年
43.0%

評価

美味しさ:9.5/10
お気に入り度:10/10
総評:9.5/10

ノート

◯香り
焦がしたカラメルとヨード香。赤系の果物盛り合わせ。しばらくすると灰っぽい香りが立つ。飲み始めると唯一無二な重苦しいピートに包まれる。
◯味
重厚。モルトをローストしたかのような甘みと渋み。何より旨い。チョコレート、ナッツ、カラメルといった要素も感じる。意外にも後味はさっぱりしているので、水っぽく感じる事も・・・?(個人的にこのサッパリ感をディアジオチューンと呼んでいる)
◯ボディ
ミディアム〜フル。
◯フィニッシュ
長い。味はさっと引いても潮っぽいスモークは残る。

コメント

自分の酒飲みライフを圧倒的に変えた元凶。
正直な所、余程の古酒を除き、コレを超えるような味わいにはお目に掛かれていないと言って良いレベルで自分の中では格の違う1本。幸いな事に、いつ飲んでもそのイメージは今日まで崩れていない。
 
ラガヴーリン16年が他と圧倒的に違う部分は、煙の重たさ。その重さは単にピートの質から来ているのではなく、そういう味わいになるようデザインされた結果で、例えば初段での強烈な旨みやロースト感・カラメル感はより煙を美味しく頂くための布石なのだと考えている。
何かを際立たせる為の香味構成、というのがここまでハマっててしかも美味いのはコレぐらいしか見たことが無い。
勿論、味わいだけでも非常に美味いモルトであり、ディアジオあるあるな若干水っぽい感じを除けばほぼ非の打ち所がない逸品である。
 
自分自身、アイラモルトへの傾倒をきっかけにウィスキーを飲み始めたが、こういう味わいを経験すると色んなものが見えてくる。その樽構成や熟成年数、フェノール値等見るものはいっぱいあるが、百聞は一見にしかずという事でどんどん揃えるようになったのもこいつが特異な味わいだったからこそ。今思えばまさに沼への片道切符のような1本だったと思う(笑)

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