【酒飲編Vol.64】クライヌリッシュ 14年

Spec

クライヌリッシュ 14年 OB
46.0%

評価

美味しさ：8/10
お気に入り度：7.5/10
総評：7.5/10

ノート

◯香り
蜂蜜と半分くらいニスを塗った木材とレモン。草っぽさがワイルドさを演出。トーストっぽさも感じる。
◯味
ハニートースト。モルティー、グラッシーと遷移していき、ハーバルな苦味を残し余韻へ。
◯ボディ
厚めのミディアム。
◯フィニッシュ
中程度やや短め。ジンジャー、蜂蜜、ほんのりバニラ。飲み進めると蜂蜜の余韻だけ加速し伸びるように。

コメント

人の知識というのはなかなかどうして偏りがあるもので、そこそこ前からモルトを嗜んでいた割に昨年辺りまであまり認知していなかったのがこのクライヌリッシュ。
スプリングバンク、マッカラン、ファークラス、アイラモルト辺りと並んで基本的に馬鹿みたいな値段がつく事の多い本銘柄だが、スタンダードは入手性・価格共にそこまでぶっ壊れていない故に、一度試してみようかと思い調達。
　
純粋に、オフィシャルの標準品としてはかなりハイレベルな美味さ。バーボンカスクをメインに蜂蜜&モルトな味わいはダルウィニー・プルトニー等でも感じる事が出来るハイランドらしい構成だが、香り・味わい共にパワーが1段階ぐらい上。
ギターで言うとTSでブーストした歪みのようなイメージ。芳醇な音になる代わりにやや解像度が落ちる。細けぇこたぁ良いんだよと言わんばかりにドカンと美味しい香味が出て来る様子がなんとなくTSを彷彿とさせた・・・自分の場合は。
　
やはり個人的には、この手の味わいであればダルウィニーのような繊細な雰囲気の方が好み。ただ、この骨太感はシングルカスクへの期待を抱かざるを得ない味わいであると思う。
いずれにせよ、今日の高騰っぷりの片鱗を感じさせる素晴らしいスタンダードボトルである事には違いない。