【酒飲編Vol.71】マキロップチョイス ダルモア 1986 28年
Spec
マキロップチョイス ダルモア 1986(-2014) 28年
シングルカスクシリーズ
カスクスペック不明・・・加水スペックのラインで出ている割にはアウトターンが少ないので、かなり小さい樽の物か、あまり加水されていない度数落ちの物と邪推。飲んだ印象は後者のイメージ。
アウトターン280本
カスクNo.3102
43.0%
評価
美味しさ:8.5/10 (240810下方修正)
お気に入り度:7.5/10
総評:8/10
ノート
◯香り
レモンシトラス、オーキーな中にも過熟マンゴー等のトロピカル系フレーバー。「らしい」構成。
◯味
薄めのカラメルシロップ。ライトな甘みとモルト由来な旨味。前述のカラメルからトースト、杏仁や桃などを経て、途中からそれらを押し除けてバニラや生木(オーク)がドカンと居座り、そのまま余韻へと続く。
◯ボディ
ライト。
◯フィニッシュ
長め。バニラ、剥き出しの木材、畳や藁、レモングラス。
コメント
比較的最近購入。
本当に、たまたま、偶然、未開封中古品の本ボトルが出回っているのを偶然見つけ、それもほぼ当時のリリース価格と同等の価格で出ていた。・・・ちょっとダルモアの酒質も気になっていたタイミングだったが、いきなりこの曲者に手を出すか?という点や、結局そこそこ値段するという点もあり2〜3日程迷ったが、結局買った。人間、好奇心にはなかなか勝てませんなぁ・・・()
結論から言うと、非常に“良い”一杯。正直ダルモアがどうかという所はこのボトルではよくわからなかったが、長熟バーボンカスクっぽいトロピカルも感じるし、複雑さ、余韻の力強さどれをとっても納得の仕上がり。10年前の3万円クラスのボトルの底力をひしひしと感じる。勿論、元の値段帯や加水スペック等もあり、全体的に”究極“を感じる香味では無いが、充実度はかなりのモノ。その辺りはここまでのコメントやノートで察して頂きたい。笑
(因みに家にあるボトルではモルトマンの友情ブレンデッド36年が香味構成非常に近いと思った。)
・・・このボトルでハッキリしたのは、「自分はこの系統があまり得意では無いな」という事。
トロピカルフルーツはOK。良いね。でもごめんなさい。自分、あの手の長熟でしばしば感じる「バニラ混じりのオーキーさ」、割とダメみたいです・・・。友情36年もコレも思いっきりバニラ。個人的にはちょっとSTRとかで感じるバター感と似たような拒否反応がある。
でもこういう事は、豊かな味わいのボトルだからこそ気付ける事だと思うし、気付きがあったという意味では素晴らしいボトルだったと思う。個人的にはとても評価が難しいボトルだが、なんというか・・・家の数あるボトルの中で「モルトバー気分()」になれる数少ないボトルのひとつである事には違いなく、しかしながら度数も低く気軽に飲む事も出来るため結構減りが早かったり・・・。
まぁ・・・難しいけど普通に美味いボトルですね。美味いのと好みは全然次元が違う話なんで・・・ハイ。。