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【酒飲編Vol.67】ダンカンテイラー オクタブ クライゲラヒ 2008 13年

Spec

ダンカンテイラー オクタブ クライゲラヒ 2008 13年 for whisk-e
オクタブフィニッシュ9ヶ月
アウトターン83本
カスクNo.7535199
54.9%

評価

美味しさ:7.5/10
お気に入り度:9/10
総評:8/10

ノート

◯香り
こいくち醤油、レザー、焦げた油。奥底にベリー。the圧殺系のシェリーダイナマイト。
◯味
炙ったビターチョコレートのような濃厚な味わい。最初の苦味が抜けると次第にクリーミーかつオイリーな下地が現れる。一瞬ナッツ・ペッパーを感じつつ、深煎りコーヒーとベリーのような香味が余韻にかけて長く伸びていく。
◯ボディ
フル(樽)。地味にスピリッツも骨太だがこのレベルの圧殺の前ではあまり関係無い。
◯フィニッシュ
やや長め。煙混じりのスタウト・コーヒーのような深煎り系の香りに支配される。

コメント

比較的最近購入。
大学以来の友人兼モルトマニアI君と話す中で、彼のシェリー系の好みがそれまでの自分が散々失敗した圧殺系、しかしながら自分が今まで全く選んでこなかったオクタブのような小さい樽のものだと聞き、俄然興味が湧いてこちらを購入。
コレまでお迎えしたボトルの中では飛び切り邪悪な色をして居るが、今回はいかに邪悪な色をしているかをテーマに買った。前述のように濃厚圧殺系には悉く苦渋を舐めさせられていた(エドラ、ベンロマック)ため、期待というよりかは実験的な意味合いでのチョイスだった。
因みにクライゲラヒの酒質も気になっていたので、その確認も兼ねてのチョイスだったりする。
 
注いだ直後のノーズは「あー(苦笑)」って感じ。超圧殺。知っている地雷臭・・・
飲むとやはり地雷味・・・いや?最初だけか・・・?だいぶ違う・・・寧ろ相当美味い。
最初は圧殺系の皮を被っているが、口に含んでからの香味の伸びと整いが尋常じゃない。元の酒質も相まってか中盤以降はシティロースト以上のコーヒーのような味わい、それもかなり解像度が高く、相当充実している。粗いしわかりやすい美味さではないと思うが、個人的には非常に気に入った。大当たり認定。
 
色からして邪悪なシェリーボム系のシングルカスクで、初めてコレは!と思えるボトルに出会えたと思う。
実はあまり美味くなかったら20年ぐらい放置してから再度引っ張り出すのもアリかなぁなんて思っていたボトルだが、杞憂に終わった。寧ろコレが未開栓で20年後にどう化けてるかは気になる所・・・今度近いロットのボトル残ってたら試そうかなぁ・・・何年後まで生きてるかは知らんけど。。


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