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【酒飲編Vol.15】クラシックオブアイラ 2020

Spec

スコッチモルト販売 クラシックオブアイラ 2020
(ラガヴーリン??年)
58.0%

評価

美味しさ:9/10
お気に入り度:9/10
総評:9/10

ノート

◯香り
木をローストしたような香り、ピート、林檎とみかんと溶剤。加水でフルーツ部分が拡がる。
◯味
カラメル&チョコレート、魚介系の出汁感。それらを伴いつつ、すぐに重心の低いピートが全てを制圧。モルトもキチンと存在しているが、前述のフレーバーパワーが強力な為殆ど気にならず。終盤にやっとスパイシーが現れる程パワーが有り余ってる。加水でもほぼ変わらず。
◯ボディ
フル。かつハイプルーフで若干ヤング。SUGOI!
◯フィニッシュ
中程度〜長め。潮風とピートというこれぞアイラな構成だが、香りに厚めのカラメルと薄めの柑橘がコーティングされている感じ。

最後の1杯シリーズ。

コメント

我が家のリーサルウェポンその1。
どこからともなく、本ボトルがラガヴーリンの野良カスクストレングスであるとの情報を聞き、入手。(巷では15年のカスクであるとか8年程度だとか皆好き放題言ってるが、ラガである事は間違い無いらしい。)
尚、本ボトルはノート記入時に切らしたが、こちらもやはり二の矢(クラシックオブアイラ2022)が控えている。

なんでこんなモノが実質日本限定のボトルとしてリリースされてるのか意味不明なレベルで素晴らしいボトル。
このボトルの凄い所は、香味の基本線がほぼラガヴーリン16年そのままであるという点。それをカスクで実現しており、しかも未だに1万円以内でのリリースを重ねている。購入当時は、「16年のカスクストレングスそのままじゃん!」などと思ったものである。
ちゃんと確認すると、ラガ16年に対してそれなりの粗はある。重厚さ・熟成感・多少は混ざっている?であろうシェリーカスクの影響が差っ引かれている。だが代わりにそれを補って余りあるような度数と力強さが加算されている印象。そして他の香味がほぼ16年と変わらない。荒っぺ〜がバランス自体も悪くない。カラメル感を纏った煙、という共通点から察せられるのは、チャーリングされたバーボンカスクというポイントか。
こいつを飲むと、オフィシャルのスペシャルリリースではあまりそういう様子は見せないが、ラガヴーリンはヤングでもちゃんと樽と加水具合を選べば16年のような香味が出せるのではないか?と考えさせられる。

・・・以下考察なので話半分で流して欲しい。
本ボトルにはノンチルフィルタードという表記が確認出来るが、ラガヴーリン16年のラベル及び公式発表にはそういう表記は確認できない。コレは、ラガヴーリンはチルフィルターを使用しており、16年に使用している原酒はフィルターを通すか、本ボトルのように若いうちに使わないとかなり扱いが難しい原酒なのではないか?と想像したりしている。

余談だが、先日実質的な最高評価を付けたグレンマレイ2007も実はスコッチモルト販売によるリリース。偶然かどうかは不明だが、今の所大当たり率100%。この2本だけだけどね。追っかけようか迷うぐらい。
でも記事のタイトルに「スコッチモルト販売」、とは書かない。ジャパニーズでもないのになんか漢字入ってるとダサいじゃん()


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