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【酒飲編Vol.80】ハンターレイン オールドモルトカスク25周年ボトル ベンリネス 2003 19年

Spec

ハンターレイン オールドモルトカスク25周年ボトル ベンリネス 2003 19年
カナスタ(シェリー)バット
アウトターン536本
50.0%

評価

美味しさ:9/10
お気に入り度:9.5/10
総評:9/10

ノート

◯香り
焼きリンゴ、溶剤、蜂蜜。背景に明るいカラメルが居座っている。
◯味
チョコ、カラメル、クリーム、肉感のあるダシ。ベンリネスらしい甘・旨・構成。甘みが一足先に引くとコーヒー風の苦味が現れる。苦味・旨みがリンゴの皮、ハーバルな感触を経て余韻へと繋がる。
◯ボディ
軽めのフル。濃厚だがパワー一辺倒ではない。技巧派。
◯フィニッシュ
やや長め。スピリッツ由来と思しき肉感を纏ったエステリーさと裸の木材。ここにもうっすらとカラメルが居る。

コメント

比較的最近購入。
今年はベンリネスを発見したのが個人的な大トピックで、その流れは今日まで続いている。本稿投稿日までに3本ほどベンリネスを買っており、そのうちの第一弾がこのボトル。どちらかというとバーボン系のボトルを探していたのだが、経験評判含め、オフィシャルボトラーズ問わず周年ボトルは特別という感じはしていたので結局最初に食指が伸びたのがコレだった。
 
飲んですぐに、やはり周年ボトルは力入ってるんだなと感じた。
先日投稿したクラクストンズのベンリネスはスピリッツが樽要素を脇に追いやるかのような、変態的だがそれが良い、的なボトルだったが、こちらはそういう事はなく真っ当に良いカスクと個性的なスピリッツの融合という格好。
今回の周年ボトルも過去飲んだベンリネス同様、林檎、肉感、エステリーさが相当に主張してくるが樽で上手くマスキングされており、その樽の要素も上手く溶け出している。お馴染みの50%加水調整だがおそらくバッチリ。ボディの希釈感は若干あれど不足感は全くなく、フレーバーのパワーバランスにも寄与している感じを受ける。
相乗効果ではなく、完璧な和算。非常に多角的で、面白さと旨さが両立している優良ボトル。
 
・・・この周年ボトルが非常に良かった事に気を良くして、別のベンリネス2本を買ってしまう事になるとはこの時はまだ思ってもみなかった・・・。


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