【酒飲編Vol.72】余市 シェリー&スイート 蒸留所限定ボトル
Spec
余市 シェリー&スイート
蒸留所限定ミニボトル
55.0%
評価
美味しさ:7.5/10
お気に入り度:7.5/10
総評:7.5/10
ノート
◯香り
シラーの赤ワインで感じるような、溶剤とミルキーさを纏った葡萄感。やや燃え滓のような雰囲気や焦げ感も感じる。
◯味
アタックの強いアルコール感、カラメルや葡萄。口に含んでからも焦げ感を纏いながら苦味、モルティさ、キノコ、スパイス感の薄い樽感を残しつつ余韻へと続く。
◯ボディ
ほぼフル。要所要所で若干の水っぽさも感じるが、ディアジオチューンの15%ぐらいの効き()
◯フィニッシュ
線の細い中程度。カラメルとレーズン。軽やかに。
コメント
・・・貰い物というのはなかなかどうして大事にとっておいてしまうものである。このような限定品であれば尚更・・・。
はい。という訳でコレを貰ったのは3年くらい前かな?(2年前でした・・・)大学同期(旦那様にウィスキー趣味有)からもらったが、勿体無いスイッチが発動してしまい、今日までまだ半分ぐらいしか飲んでないボトルだったりする(苦笑)
良いのさ、そういう楽しみ方出来るのがウィスキーなんだから・・・笑
NA表記・55度というスペックもあってか、開栓後かなり経過したミニボトルとは思えないぐらいアタッキー。通常のNA余市でも感じるようなスピリッツの主張の強さを感じつつ、シェリー樽の効き具合もガッツリ樽寄りでも、うすーく地の酒質寄りでも無い中庸さ。マニア受けよりも大衆受けに振った印象を受ける。
入手当時はそれほどシェリー系ボトルが充実していなかったので相当美味く感じたが、今改めて飲むと方向性はバッチリだが突き抜けるような何かが欲しい所。巷の噂通り、樽の効いたシングルカスクなどは非常に美味いのではという邪推が捗る1本である。
因みにこちらも他の優良シェリー系ボトルと同様注いで30分程度でかなり化ける。そしてそのくらい放置しないとスイートは感じない笑
ケチケチ封印しておいた本ボトルだが、久しぶりに飲んで自分の経験値の変化をめちゃくちゃ感じた。スタンダードじゃなくて、ずっと持ってるけど飲んでいないお気に入りボトル、みたいなポジションも欲しいなぁなどと思えてくる。
なお、この蒸留所の限定ボトルのうちコレが来た理由は、妻の当時の好みがシェリー系だった事を同期が知っていた為。当時の自分はやはりピーティ&ソルティの方が欲しかったなぁなどと思っていたが、今自由に選べたら多分コレ選んでる気がする笑