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【酒飲編Vol.82】ハンターレイン オールドモルトカスク ベンリネス 1997 25年

Spec

ハンターレイン オールドモルトカスク ベンリネス 1997 25年
リフィルホグスヘッド
アウトターン164本
カスクNo.HL19298
50.0%

評価

美味しさ:8.5/10
お気に入り度:8.5/10
総評:8.5/10

ノート

◯香り
林檎、蜂蜜、若干柿のニュアンス。全体的な落ち着きとヒリ付くエステル香が共存。
◯味
特甘・皮ごと林檎シロップ。野菜や肉のアクのようなベンリネスらしい野暮ったさが、甘味の中の旨味やエグみとして現れている。林檎をメインにわずかなウッディさとスピリッツの癖と共に余韻まで続く。
◯ボディ
ミディアム。
◯フィニッシュ
中程度。林檎、オーク、フローラル。

コメント

比較的最近購入。
再三になるが、今年の自分のウィスキーライフはこのベンリネスにハックされ続けていたと言ってよく、その集大成とも言える購入活動がこちらのボトル。
手持ちのベンリネスはワインバリックの11年、シェリーバットの19年と来て今回はリフィルホグスの25年。初の非葡萄系(と思われる)カスクに最長熟成品と、買う前からかなりワクワクを感じるスペックだった。
一応OMCは50%加水品ラインではあるが、ホグスヘッドというスペックやアウトターン数を考えるとほぼ無加水であろう事が予想される点も期待値を上げる要因の1つだった。
 
そして肝心の味だが・・・正直物足りない。が、欲しいと思う要素、控えめにして欲しいという要素は全て抑えられており、納得の及第点という感じ。スーパーサブのような味わい。
ベンリネスに求める、スピリッツの雑味感とその割に若干ライトな感じ、はこのボトルでも存分に表現されている。リフィルホグスヘッドというスペック通りウッディさは控えめ(ここ個人的に高得点)。その代わり香味の攻撃力や突き抜け感も控えめ。年数なりの奥行きも若干控えめだが、ちゃんと美味いウィスキーとして成立するラインはキッチリ踏んでいる所はニクい。
 
なんというか・・・満足感と物足りなさを常に感じる、何とも哲学的なボトルであり、しかしながらこの物足りなさを求めて高頻度でグラスに注ぐ自分が居たりする。これもベンリネスマジックなのでは無いか?と思いつつ、日々のちょっと贅沢枠として活躍中。ラグジュアリー感だけはバッチリあるんだから・・・ホント。


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