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【酒飲編Vol.7】ウルフバーン シングルカスク 2013 for ダンイーダン

Spec

ウルフバーン シングルカスク 2013(-2022) for Dun Eideann
バーボンホグスヘッド
カスクNo.449/2013
55.4%

評価

美味しさ:7.5→8.5/10 (240423上方修正)
お気に入り度:8→9/10 (240423上方修正)
総評:8→8.5/10 (240423上方修正)

ノート

◯香り
バナナがちらつくがリンゴベースのフルーツジュース、サウナっぽい木の香り。加水するとフルーツラムネのような香りに。
◯味
シロップのような甘み、コショウのようにバチバチと舌で弾けたのち、ほんの少し燻したモルト。加水で甘みとモルティーな部分がフィーチャーされる。
◯ボディ
ライトだが、やや筋肉質。意外と加水でも崩れず。
◯フィニッシュ
中程度。フルーツジャムから徐々に草を伴う穀物感へ変化。穀物感が抜けると最後にリンゴが残る。

コメント

比較的最近購入。
かつてダフトミルに通ずるバナナ香を求めてウルフバーンのジャパンエクスクルーシブ4というのを持ってた事があった。そのボトルは確かにダフトミルに近いバナナ香その他フルーツ香がしっかり乗っており光るものはあったが、かなりの短熟&50%まで加水が影響してかボディが貧弱で実に惜しいボトルだった。久々にバナナ香が恋しくなってボトルを探す中で、今度はその惜しかったウルフバーンのカスクで長めの年数で(新興なので10年ぐらいしかないけど)前回と同じバーボンカスクで・・・という構成のものを試してみたくなった矢先に、理想的なスペックのモノが偶然見つかり、購入。度数も55度台とかなり良い線行ってるし、懸念点は立ち上げ初年度蒸留であるという点ぐらいだった。

前置きが長くなったが、結論としては前述の期待通りというかやや上回る感じのかなり秀逸な1本。なんならシングルカスクとしても今まで飲んだ中では上位の出来。
開栓直後は全くモルトの存在を感じなかったが、数日置くとモルトがしっかり存在感を示して来て、今では中盤から余韻にかけてキッチリ旨みを感じるように。
ウルフバーンはライトなスペイサイドのスタイルを追っているというだけあり、ボディは軽いがその分嫌味も少なく、綺麗に樽の影響を受けるイメージ。今回のカスクもその様子は健在だが、意外と地の酒質にライトな中に骨格を感じた次第。小さな宝石に大きな花飾り、といったイメージ。

個人的に数ある新興勢でもウルフバーンはかなりお気に入りである。最終的な味わいがよくデザインされている。コッツウォルズやキルホーマン100%アイラのように酒質バチバチ・樽バチバチもロマンがあって良いのだが、絶対嫌らしい部分まで拾って来るので(苦笑)


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