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【酒飲編Vol.62】ロッホローモンド 12年

Spec

ロッホローモンド 12年 (オフィシャル)
46.0%

評価

美味しさ:6/10
お気に入り度:7/10
総評:6.5/10

ノート

◯香り
ワイニー&ウッディ。樽香の下にはパインやシトラスなどの明るい果物が隠れている。やや薬っぽさも。
◯味
麦の旨味をベースにしたフルーツアメ。麦感が余韻に向けて居座り続ける。途中粉っぽさも感じるが、その辺はロッホローモンドお馴染みの感触。
◯ボディ
ミディアムやや軽め。良い塩梅で、水っぽさは皆無。
◯フィニッシュ
中程度。ライトなピートが余韻にパワーを与えつつ、最後に樽香と黄色いフルーツを残していく。多層的な変化で充実感がある。

“PERFECTLY BALANCED”


コメント

インチマリンやシングルグレーンピーテッド経由でかねてより注目していたロッホローモンドも、どノーマルのボトルをまだ飲んでないなとある時思い立って購入。

本ボトルも、もちろんロッホローモンドらしさが随所に見られるのだが、これに関しては極めて王道な味わい。明るめのフルーツ、ケミカル・人口甘味料感、余韻の前に来る粉っぽさ辺りが“らしさ”、程よい樽香と麦感、ライトピートの組み合わせはよくあるスタンダードボトルの外さない構成といった格好。個人的に引っ掛かるような要素も無く、むしろインチマリンOBが癖馬に思える程度には王道で穏やか。“完璧なバランス”は伊達ではない。
気軽に飲むもよし、それなりのガッツもあるのでコレだ!と思って飲む時もある。手持ちにガッツのあるボトルが増えた今ではもっぱらスターターでさらっと飲む事が増えたが、改めてじっくり飲むと実に楽しいボトルである。
 
スタンダードボトルの中ではかなりのお気に入りの部類。スタンダードの場合は美味さに浸るだけではなく、程よく世界観があり、程よく味わいに空白がある方が存外楽しめたりするので。美味いものは美味いけど、基本カスクものとは別世界だななんて思ったりもするのである。

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