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【酒飲編Vol.65】スペンサーコリングス ザ・ファウンダーズリザーヴ 10年

Spec

スペンサーコリングス ザ・ファウンダーズリザーヴ 10年
(3樽のブレンデッド。内訳はファークラス・クライヌリッシュ・カリラとされる)
54.8%

評価

美味しさ:9/10
お気に入り度:9.5/10
総評:9/10

ノート

◯香り
なんちゃってオールドシェリーな香り。だが非常にフレッシュで元気な香り。ワイニーさ、葡萄感、カラメル感、バランス良く感じ、口に入れる前から既に満足感が高い。
◯味
酸味と苦味の合間から甘味が差し込んで来る。完熟でない巨峰のよう。次第に甘みと旨味が残り、気がつくと黒糖カラメル系のシェリーモルト味に。最後に苦味が再び現れるが、チョコレートやフレーバーコーヒーのような重厚さを感じる。
◯ボディ
キレのあるフル。
◯フィニッシュ
中程度。カラメルバターとほんのりピートスモーク。最期に樽香のようなシナモンを残す。飲み進めるとカラメル感が残り続ける。

コメント

比較的最近購入。
何がキッカケで見つけたかは覚えていないが、構成原酒の情報が非公式ながら出回っており、コレは間違いないだろうという事で購入を即断。ディアジオ関係者が立ち上げたブランドであるとの事で、実際に出回っている原酒情報と合わせても「らしい」組み合わせとなっている。
因みに厳密に言うと、1stフィルマデイラバリック(スペイサイド)・セカンドフィルバーボンバレル(北ハイランド)・リフィルオロロソシェリーバット(スペイサイド&アイラ)のバッティングとボトルには書いてある。スペイサイドとスペイサイド&アイラがあるので厳密には4つの蒸留所が混ざってるのではないかと思われるが・・・まぁいい。
 
これまた大当たり。めちゃくちゃ美味い。現状今年のコスパNo.1ボトル。
香味構成はまるっきりオールドシェリー。ある時試飲したカバランのトリプルシェリーも巷の評判通りなんちゃってオールドシェリー味だったが、それとは比べ物にならない程クオリティが高い。ただそれでいて、若さやハイプルーフ由来なフレッシュさに満ち溢れている。オールドシェリーな味わいをベースに、入りはフレッシュレーズン、気付いたらチョコやコーヒー、気の利いたピートスモークと、飽きない構成かつどこを切り取ってもハイレベル。
使っている原酒も良かったであろう事は何となく想像出来るが、今まで飲んだ中では会心の出来のブレンドに見える。好みの問題でもあるが、自分がウィスキーに感じる魅力を全部載せしたかのような香味構成の為、凄まじい充実感を得られる。
 
それにしてもここ半年程で結構色々なモルトを買い漁ったが、当たり的中率が凄まじく上がったと思う。特にブレンデッドは当たり続きで、ボトルの選定力が著しく上がったなぁなどと思うのである。このボトルを引き当てたのはその集大成かのように感じるのであった。
そんな訳でブレンデッドは満足行くものが揃ってきたので、最近は勉強も兼ねてシングルカスクの方にボトル選定の舵を切っていたりする。その辺はまた追々・・・

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