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【酒飲編Vol.68】キルホーマン 100%アイラ 10thリリース

Spec

キルホーマン 100%アイラ 10thリリース
50.0%

評価

美味しさ:8/10
お気に入り度:8/10
総評:8/10

ノート

◯香り
灰、レモン、オレンジ。穀物と粘土のようなニュアンスも感じる。全体的にはさわやか。
◯味
モルトが主体だが実に多層的な旨味と苦味。山椒のようなスパイシーさがピリピリと来た後、チョコレートなどを感じつつ魚貝ダシのような旨味とスモークが伸びていく。飲み進めると苦味ではなく甘味の方をよく感じるようになる。
◯ボディ
ミディアム〜フル。
◯フィニッシュ
やや長め。灰がかったスモークと海藻とシトラス。

コメント

これが2020リリースかぁ・・・時が経つのは早い・・・。
マイブーム的にも、当時のトレンド的にも、1番アツかった頃のキルホーマンではなかろうか。今や新興の中の古参として落ち着いてきた感じこそあるものの、この頃のキルホーマンはまさに脱・新興的なオーラが凄まじく、このボトルもまたそういったオーラ全開の気合の入ったリリースだったというイメージがある。なんつったって“10th”だしなぁ。
 
実際どうかというと、フロアモルティング由来と思しきスピリッツの濃厚さ、若さから来る刺激感、加水・ブレンドによるバランスの良さ、どれを取っても絶妙で、非常にクオリティの高いボトルとなっている。後日買った100アイラのバーボン系シングルカスクはいずれもスピリッツが喧しくてバランスがあまり宜しくなかった事を考えると、100アイラシリーズにおいては加水仕様・バッティング仕様が正解なのでは?と個人的には思う次第。その加水度合いも50%と、(シリーズ共通ではあるが)飲みごたえを重視しつつ飲みやすさを演出する絶妙な設定であると思う。
 
自分の中でもキルホーマンの地位が完全に確立されたボトルで、今日まで不定期ながらも追い続けているのはこういう良リリースがあったからこそ。今でこそ手元に素晴らしいボトルが揃ってきた為突き抜けるようなクオリティこそ感じないが、今改めて飲んでもやはり良いリリースだったんだなぁとつくづく思う1本である。


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