【酒飲編Vol.40】ラガヴーリン 12年 カスクストレングス 2020
Spec
ラガヴーリン 12年 カスクストレングス 2020
56.4%
評価
美味しさ:8.5/10
お気に入り度:8.5/10
総評:8.5/10
ノート
◯香り
潮気、薬、生の木材、焚き火の燃え滓。
◯味
ダシとも菓子とも形容して良いような味わい。塩味・甘み・旨み、三位一体。背景にうっすらと苦味。徐々に甘さ以外の要素が引いていく。
◯ボディ
酒質はフル。樽構成から来るライトさで中程度のボディに整えてあるようなイメージ。
◯フィニッシュ
長い。ラガヴーリン印な厚みのあるスモークに、レモン系柑橘の香り。フルーツ系の要素が最後の方にようやく出て来て存在感を示すのは珍しいパターンだと思う。
コメント
ラガヴーリンは自分が1番好きな銘柄。オフィシャルのリリースの少なさ・ボトラーズの価格感・何より16年のあまりの出来の良さからキープしているボトル数は程々だが常に何かしら所持している。そのうちの1つがコレで、結構前に徐々に価格が高騰して来た初期の頃に購入。
味の方は文句無しに美味い。オフィシャル16年でも感じられる、アイラモルトの中でも最も重厚かつ複雑な煙はここでも健在。味わいの多彩さは12年相応、カスクストレングスでボリュームはバッチリ。そして16年とは趣の異なる王道バーボンカスクな味わい。チャーオークの16年、シェリーのDE、バーボンの8年とこのCS、という感じで住み分けが実にキッチリしている。
・・・ちなみに文句無しとは言いつつ、個人的には16年の方が好き。やはりラガにはバーボンカスクベースの明るい味わいでは無く煙の重厚さ相応の重たい味わいが似合うと思う。
とはいえ、コレの気分な時もある。この記事を書いている今がまさにそんなタイミングで、それが夏に来ても冬に来ても決して期待を裏切らない良ボトルなのである。