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【酒飲編Vol.31】コンパスボックス フレイミングハート 6thリリース

Spec

コンパスボックス フレイミングハート 6thリリース
ブレンデッド/構成比率は下記リンク(公式資料)参照
https://www.compassboxwhisky.com/dnl-pdf.php?fl=Flaming-Heart-Recipe-Fact-Sheet-2020.pdf
48.9%

評価

美味しさ:8.5/10
お気に入り度:7.5/10
総評:7.5/10

ノート

注いで5〜10分後に飲むの推奨。固さや香りの広がりが全く違う。
◯香り
蜂蜜、レモン、乾いた木、灰、花。ここまでだと完全にアードモアのような構成だが、実際似ていると思う。
◯味
甘み・酸味・スパイスがバランス良く感じ取れる。味のベースは蜂蜜がけのシリアルと言った感じで、終盤にかけては苦みが残る。内陸っぽいピートが常に効いているが、煙の重心の低さ・複雑さはラガヴーリンに近い。
◯ボディ
軽めのミディアム。
◯フィニッシュ
やや長め。常に煙を感じつつ、蜂蜜風味から徐々に花やレモンのような香りと移っていく。1番最後に残るのはアイラピート(ヨード煙)。

マ・・・
マトリョーシカ。なおこのバカでかい筒は子供の遊び道具と化してる。

コメント

比較的最近購入。
久々に濃厚な煙を浴びたくなっていた頃合いだった事、あちこちで結構評判も良かった事、今このスペックの酒この値段で買えんでしょ、という不純な動機も加味して購入。
 
美味い。美味いが気難しい。
ノートの頭にも書いたように、注いでしばらく経たないとかなり固い。最低でも10分ほど経たないと本当の良さが出て来ない。難解ポイントその1。
カリラがブレンドの中心だが、クライヌリッシュ由来と思われる蜂蜜風味の方が主張が強いし、肝心のピート要素も序盤はアードモアのような灰感、中盤はラガヴーリンのような重厚感、終盤はカリラよりもどちらかというとアードベッグやラフのようなヨード感が全面に出る。こちとら中途半端に詳しくなってしまっているが故に、なんとなくそれらの様子がバラバラに感じてしまう。難解ポイントその2。
このブレンドの場合、48.9%という度数はやや半端に感じる。50度代前半ぐらいであれば濃さや香味の突き抜け感をもっと楽しめたかな、という感じがする。難解ポイントその3。
特に難解ポイントその1が難解過ぎる。放置時間に比例して美味さが伸びるが、本気で味わうと飲み切るまで1時間コースになるのでコレ以外も飲みたい日は避けるか、途中から飲み比べモードにしないとやってられない。難解ポイントその4。

美味さは本物だが、総評的には付けづらいイメージ。
なんつったって心臓燃えてますからねコイツ。しかも比喩でもなんでもなく本物のキメラなので手から蛇が生えてたり炎吐いたりするしで攻略に手間取りますわな()

・・・・・それにしても現在のウィスキーバブルを考えると、2010年代後半ボトリングの物はかなりの狙い目だと感じる。今出回ってる同価格帯の物の1ランクぐらい上のボトルが買えますからね・・・。


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