【酒飲編Vol.73】ハンターレイン オールド&レア クラガンモア 1995 27年
Spec
ハンターレイン オールド&レア クラガンモア 1995 27年
リフィルシェリーバット
アウトターン300本
53.0%
評価
美味しさ:8.5/10
お気に入り度:9/10
総評:8.5/10
ノート
◯香り
プラム、紅茶。うっすらレーズン、更にうっすら蜂蜜。やや古ぼけた家具。
◯味
ストレートな甘み、続いて辛味。スピリッツの影響と樽の影響が丁度半々ぐらいのイメージ。かなり多角的な旨味とエステリーさがある。数口飲むと黒糖のニュアンスが明確に出て来る。和紅茶のような渋さを伴い、余韻へと続く。
◯ボディ
厚めのミディアム。
◯フィニッシュ
中程度やや長め。樽由来と思しき紅茶や香木のニュアンスをエステリーさが下支えしつつ伸びていく。
コメント
比較的最近購入。
マキロップダルモアに続き、OBスタンダード飛ばしていきなり手出しシリーズ第2弾。とは言ってもある日突然見つけて半ば衝動的に買ったダルモアとは違い、こちらは3ヶ月程購入機会を伺っての購入。オールド&レアも、ハンターレインも、クラガンモアもかなり前から気になっていたのだ。
・・・で。来たのは良いけどこの物騒な箱よ笑
雰囲気は最高なんだけど、やっぱこの手の箱は管理にものちの処遇にも困る気がしてるんだよなぁ・・・苦笑因みにセッション用ペダル1台とシールド入った。飲み切ったらマジで使おうかな・・・
まぁ筐体の話はこの辺にしといて・・・
肝心の内容物は、箱の派手さに対して凄 ま じ く 地味で玄人向けな感じ。開栓直後で開いていないのかな?と思ったが、2ヶ月経っても少しスピリットが華やかになったかな?ぐらいなのでこういうヤツなのだろう。
このリフィルシェリーバットからはツボを押さえつつ見事に必要最小限の色と風味だけ抽出したなと思う。その所為か、27年熟成とは思えないくらい元のスピリッツがバチバチ来るけど、どこか熟成年数相応の丸みも混在するなかなか複雑な構成。一言で言うと「地味旨」。
故にインパクトや1点突き抜けた素晴らしさとは無縁。内気で雄弁なスペイサイドモルトをしみじみ楽しんでください、と言わんばかりにじっくり飲んで美味いタイプの1本であり、体感注いでから30分近く経ってようやくその懐の広さを感じれる。
そんなんなのでいつも一口目は「およ?こんなもんか・・・?」ってなるけど、飲み切る頃には「あ〜、良いねぇ〜」ってちゃんとなっている。う〜ん玄人向け。おれはもっと派手に美味いやつイメージしてたけど・・・まぁいいか笑
つくづく酒選びというのは難しい。この1本はスペックなりの複雑さと雄弁さは備えているけど、そこに美味さが付いてきているかと言われると価格なりかなぁ、と思う。
今年に入って1万円クラスの当たりは凄い勢いで当ててるけど、高いボトルはやっぱり世界が広いし違うなぁというのを感じる。ちまちま学んでいきたいね。高いから掘り下げるのは年1ぐらいのペースだろうけど笑。