【酒飲編Vol.23】ジュラ 19年 ザ・パップス
Spec
アイル・オブ・ジュラ 19年 ザ・パップス
バーボンバレル/PXシェリーカスクフィニッシュ
45.6%
評価
美味しさ:7.5/10
お気に入り度:8/10
総評:7.5/10
ノート
◯香り
紹興酒、干し葡萄プルーン詰め合わせ。うっすらと乾いた木の香り。注いでしばらくするとパンケーキ風味も。
◯味
甘くて渋い葡萄の皮。ダシ的な美味さとスパイシーさと塩味が同時に来て、ダシ部分だけ最後まで残る。最後はそのダシ部分と苦味が残るが、余韻へと繋がる香りも相俟って心地よい。トータルでは辛口だと思う。
◯ボディ
ミディアム。
◯フィニッシュ
飲み始めは短め、飲み進めると長めに。古酒で感じる黒糖感と木材の香りが薄く伸びていく。
コメント
2023年に買ってワクワクしたボトルのうち1つ。
元は父親の友人(ジュラ推しの方)から貰ったお祝いのお返しとして調達したものだったが、ジュラは自分も全く未経験な銘柄だった為、折角なのでと購入。初の癖に随分変態スペックな1本選んだ自覚はあります、ハイ。。
この1本、かなり癖が強い。流石アイラのお隣の島。薬でも煙でも無いが、PXフィニッシュでこのダシ感や紹興酒感、海風風味の辛みはかなり変態的。しかしながら、このごちゃごちゃした感じから余韻に古酒系の香りがスッと混ざって行く感じにすっかりやられてしまった。圧倒的な美味さでは無いが、どこか癖になる多彩さ、危ういバランスを持つ1本。
買うまではそこまで期待していた訳では無いが、この美味さは完全に誤算だった。謎の中毒性を伴う為無性に呑みたくなる瞬間が来るし、そんなに高く無いので気軽に飲める。何しろ飲んでて楽しい。今年の意外性No.1ボトルとして大いに楽しませて貰っている。