「言葉と一言。」 #2 仕事なんだから楽しくやろうぜ
「言葉と一言。」は、音楽や映画、友達との会話など身の回りでいいなと思った言葉を紹介するマガジン。あくまで自分用なので不定期更新。
新卒で広告代理店に入社した僕は、物事の進め方から一つ一つの作業スピードまで、何もかも手際が悪くて。とにかくてんやわんやしていた。いつも余裕がなかった。だから、1年目が終わる頃、いっぱいいっぱいになってしまって心が折れた。(今思えば、早めに折れることができてよかった。)
そんなこともあって2年目の4月には別のチームに異動になったわけだけど、新しいチームで直上になった先輩から言われた言葉が「仕事なんだから楽しくやろうぜ」だった。当時の僕はその言葉にすごい救われた。「あ、仕事って楽しんでいいものなんだ」と。
大抵の人はこういう時「どうせやるなら楽しくやろうぜ」って言うと思う。仕事は遊びじゃない、だから苦しいことだってある。それが一般的な仕事の捉え方。でも、先輩は違った。「仕事なんだから楽しくやろうぜ」って言葉には、楽しくないなら仕事じゃない、と言わんばかりの仕事観が垣間見えた。仕事は楽しんでいい、楽しむべきであると、僕はその言葉に教えてもらった。
楽しむためには「遊び(余裕)」が必要だ。そのせいかわからないけど、先輩はクライアントアポの前後でよくお茶しようと誘ってきた。下っ端の僕は早く会社に戻って仕事に取り掛かりたい気持ちもあったけど、なんだかんだそのサボりの時間が好きだった。
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