母 パーキンソンになる 11

 転勤に伴い主治医が変わるということで、ナーバスになっていた母は、新しい主治医が若く感じの良い方だったので、すぐにリラックス。「薬を飲んで何かおかしいとか感じることはありませんか」と問われ「指が動かそうとするとカクンと鳴るのが・・・。」おいおい、それはばね指。整形外科案件ですよ。ま、高齢者が通院する上でありがちな「先生がー」問題は無事にクリアできたようで一安心。引き続き「メシネット配合錠100」を朝昼夜食後に服用で様子を見ることになる。日によって手の震えが出ることもあるが、普段は特に震えなくなった。歩行が不安定なのか歩幅が狭くなってきたので「歩幅ーっ」と注意喚起は私の大声。ゆっくりでいい。しっかり歩幅を意識して歩いてほしいのだよ。
 気圧の変動が激しく、特に低気圧が近づくと「なんだか眩暈がしそうなそんな変な気分」なのだそうだが、「大丈夫、私も十二分に頭が痛いです」と様子を見つつ受け流す。私も具合が悪いというのは、お天気のせいなんだとなんとなく安心するらしい。
 食欲は普通、とにかくしっかり食べてもらうよう気をつけている。朝は少しずつ、松花堂弁当のように肉(豚の生姜焼き、牛肉のしぐれ煮とか)、魚(塩鮭、鰤の照り焼き、サワラの味噌漬け、アジ・イワシを焼いたり、牡蠣を生姜で炊いたり)、根菜(南瓜、サツマイモを炊いたもの)、生野菜(トマト、ブロッコリー、ブロッコリースプラウトとか)、卵焼き、ワカメやナメコのお味噌汁にご飯、ヨーグルトに甘酒をトッピングしてフルーツ(今ならイチゴとかリンゴ)といったラインナップがかれこれ数年続いている。昼は好きなものを、菓子パンも食べてOK。夜は麺類(蕎麦、うどん、ラーメン、パスタなどいろいろ)になることもあるが、作る自分がくたびれないように手を抜きつつ、献立を考えている。高齢者は黙っていると少食になるので、なるべく腹9分目くらいを目安に食事をとらせるようにしている。これからの時期は水分も注意が必要、飲み物の管理もしないと・・な。
 


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